第一弾は1972年にタピオ・ヴィルカラがデザインしたガラスシリーズ
フィスカース ジャパンが展開する、北欧デザインのパイオニアとして北欧のライフスタイルを提案するイッタラは2022年アーカイブに保管されている歴史的なアイテムを復刻するプロジェクトを始動した。第一弾として1972年にタピオ・ヴィルカラがデザインしたガラスシリーズ、ニヴァ(Niva)の3サイズを期間限定で復刻生産、発売する。 140年以上におよぶ歴史の中で、イッタラはフィンランドデザインを象徴する膨大な数の作品をアーカイブに収めてきた。この軌跡はフィンランドデザインの歴史とその功績に密接に関わっている。
北欧の自然のかけら
タピオ・ヴィルカラ(1915–1985)にとって、フィンランドの自然は最も重要なインスピレーション源のひとつ。北欧の自然や四季の野性的で素朴な美しさは、ヴィルカラの美意識に大きな影響を与えた。数々の作品によって世界的な名声を得た後も、ヴィルカラはフィンランドの自然の奥深くで長い時間を過ごし、自然がもたらす質感やパターン、フォルムを長い時間をかけて研究しデザインに反映していった。こうしたヴィルカラの自然への洞察力は、イッタラのガラスのデザインの中にも息づいている。ヴィルカラがニヴァをデザインしたのは1972年。ニヴァ (Niva) とはフィンランド語で急流を意味し、商品のはっきりしたライン、表面の質感、中央が盛りあがった形、これら全てが北欧の自然との強い繋がりからもたらされたものである。今回の復刻ではオリジナルのニヴァのコレクションからタンブラー(210ml)、ビアグラス(340ml)、グロッググラス(350ml)のグラス3種が登場する。
Multi-talent of design and art
タピオ・ヴィルカラはガラス作品、彫刻からグラフィックアートまで、幅広いデザインを手がけた多才なデザイナーであり、フィンランドのモダンインダストリアルアートの第一人者の一人と言われている。ヴィルカラのキャリアの中でイッタラのガラスは多くの時間を占めていた。その才能で次々に作品を生み出すデザイナーとしてイッタラに400以上ものガラスの作品を遺しただけでなく、フィンランドデザインの名声を高めることにも大きく貢献した。
毎日をこの上ない特別な日に。フィンランド発の「フィスカース」
「フィスカース(Fiskars)」は、フィンランドの小さな村の製鉄所として1649年に設立された、370年以上の歴史を誇るブランドです。現在はフィスカース、ロイヤルコペンハーゲン、ウェッジウッド、イッタラ、ガーバーなど、世界的に有名なブランドを抱える大手ライフスタイルグループ企業に成長。“クオリティー・オブ・ライフ(生活の質)”の大切な要素と考えるフィンランド発の企業らしく、象徴的な製品、強固なブランド力、世界的な志を持つフィスカースグループの使命は、家、庭、屋外での人々の生活を豊かにすること。“Making the everyday extraordinary(毎日をこの上ない特別な日にする)”を提供することを目指して、フィスカースジャパンは2017年に発足した。
イッタラについて
イッタラは、1881年フィンランド南部にあるイッタラ村でガラス工房として誕生。優れたデザイナー達とクラフトマンの情熱に支えられ、テーブルウェアだけでなくインテリアアイテムにもラインナップをひろげながら現在に至る。北欧デザインのパイオニアとして「人々の暮らしをより豊かにする」という企業理念のもと、世界的に有名なデザイナーや建築家を多数起用し、ただ美しいだけでなく機能性・本質を大切にした、日常的で世代を超えて受け継ぐことのできる流行に左右されないタイムレスなデザインを追求している。