琉球舞踊の衣装から紅型の美しさと歴史を紐解きプライベート工房で制作に没頭する
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。沖縄県・読谷村にある滞在型リゾート「星のや沖縄」では、2023年3月1日から5月31日まで、職人から学ぶ紅型制作を通して奥深い魅力に触れる「琉球紅型滞在」を開催する。艶やかな紅型衣装をまとって踊る琉球舞踊を鑑賞しながら舞台衣装として発展した紅型の歴史を知り、プライベート工房となった特別ルームで、職人から直接手ほどきを受けながら紅型制作に没頭する。植物が次々と芽吹く春は、紅型の色鮮やかな色彩の原点を感じる季節。沖縄の自然や歴史によって育まれた美しい紅型の世界を存分に堪能することができる。
背景
13世紀から14世紀頃が起源といわれる紅型はその後18世紀初期に舞台衣装として発展し、琉球王朝時代には交易品としても重宝されていた。紅型には交流のあった国内外の文化や自然を採り入れた図案が用いられている。当プログラムでは舞台衣装として発展した背景に着目し、可憐な舞を引き立てる紅型の奥深い魅力を知って欲しいと当プログラムを開発した。紅型の舞台衣装に込められたもてなしの心や沖縄の風土が育んだ色彩の魅力知り、作品の制作を通して職人の技に触れる。
「琉球紅型滞在」特徴
艶やかな舞台衣装から紅型の歴史を紐解く琉球舞踊を鑑賞
かつて神事をつかさどる女性の衣装や礼服として用いられた紅型は、琉球文化が開花した頃には舞台衣装として発展。舞台衣装の紅型には、中国からの冊封使や交易のあった国々の自然や文化を取り入れる琉球王朝のもてなしの気持ちの表われとして、沖縄には降らない雪や、鳳凰に龍など神話や伝説の生き物が描かれている。星のや沖縄のスタッフから舞台衣装として発展した紅型の歴史を聞いた後、施設内にある道場で琉球舞踊を鑑賞。踊りの美しさだけでなく、細部に込められた想いを知ることができ、おもてなしの心と紅型の美しさをより深く感じることができる。
プライベート工房で紅型の美しさを知り職人の技を触れる
紅型の制作は、宿泊とは別室のプライベート工房で行う。プライベート工房には型紙や小刀、筆、糊袋など職人も使う専用の道具を用意する他、異なる技法で制作された紅型の作品を飾る。初日に行う「紅型インビテーション」では、飾られた作品を眺めながら紅型の歴史や模様に込められた想いなど、紅型の魅力を星のや沖縄のスタッフから聞く。
職人の手ほどきを受けながら紅型制作に没頭
滞在の2日目と3日目は、職人から手ほどきを受けながら紅型のタペストリーに没頭する。制作に使用する型は梅や牡丹など、祝いや祈りが込められた古典模様の他に、沖縄らしい植物をモダンにアレンジしたオリジナルデザインも用意。幾つかある工程から顔料を混合して染色を行う「色差し」に、立体感を引き出す「隅取り」を体験する。制作の途中には、星のや沖縄のシェフが作る特製ランチ、午後にはお茶とお菓子も届けられ、小休止もとりながら作品を作り上げることができる。
沖縄の風土が育む、紅型の原点を知る「紅型庭巡り」
南国ならではの豊かな色彩と大胆な配色が紅型の特徴。「紅型庭めぐり」では、星のや沖縄のスタッフと共に植物が次々と芽吹き花を咲かせる春の庭をめぐり、染料となる「サキシマスオウ」や「フクギ」など、実際に庭で育つ植物に触れ、紅型の特有の染料や力強い色使いについて知ることができる。
星のや
「夢中になるという休息」をコンセプトに、施設ごとの独創的なテーマで圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設ではその土地の風土、歴史、文化などの本質を識る喜びを滞在に織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放つ。
星のや沖縄
海と共に暮らす、琉球文化を昇華させた「グスクの居館」。 沖縄の史跡から発想を得た「グスクウォール」と自然海岸に囲まれた敷地に、色彩豊かな畑と庭、海に臨む客室や沖縄文化を体験する道場が広がる、沖縄の贅沢を集めた海岸線に沿うリゾート。
「琉球紅型滞在」概要
期間 | 2023年3月1日から5月31日まで |
料金 | 1組2名320,000円(税・サ料込) |