ピカソの版画芸術の最高傑作を初公開
「新収蔵 ピカソ ヴォラール連作100」がポーラ美術館で開催中。本展では、ポーラ美術館のコレクションに新たに加わった、ピカソの版画芸術の最高傑作といえる『ヴォラール連作』全100点が前期(2025年2月26日まで)および後期(2月28日から5月18日まで)の二期に分けて開催される。
『ヴォラール連作』
『ヴォラール連作』はパブロ・ピカソ(1881~1973)の円熟期である1930年代に手がけた全100点の版画集。ピカソは版画家としても旺盛に制作に取り組み、版画技法によって「身体」、「神話」、「モデルと画家」、「過去の巨匠との対話」、そして「愛と暴力」などのテーマをどん欲に掘り下げた。画商のアンブロワーズ・ヴォラール(1866~1939)は、ドガ、ボナール、ルオー、ピカソなどの画家による版画集や挿絵本を50点以上プロデュースした腕利きの出版者でもあり、本版画集はヴォラールの企画による重要作となっている。
また、現在5月18日(日)まで開催中の企画展「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」では「青の時代」の名品《海辺の母子像》(1902年)を、「ポーラ美術館コレクション選」では《男の胸像》(1909年)、《母子像》(1921年)、《シルヴェット・ダヴィットの肖像》(1954年)も併せて展示されている。
「新収蔵 ピカソ ヴォラール連作100」開催概要
会期 | 前期:~2025年2月26日(水) 後期:2025年2月28日(金)~5月18日(日) |
会場 | ポーラ美術館 展示室5 |
URL | https://tinyurl.com/b8ffas5y |