内部でほのかに灯り続ける熾火(Soft Embers)を描く

ドイツ・ライプツィヒを拠点に活動するアーティスト、ラファエル・バーダによる個展「Soft Embers of Becoming 」が、2026年2月28日(土)から3月28日(土)までアムステルダムのEnari Galleryと共同主催でGALLERY HAYASHIにおいて開催される。

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ドイツ南部に生まれ育ち、幼少期にはオーストラリア、アジア、ラテンアメリカなどで長期滞在を経験したことから得た多様な視座は、バーダの作品制作の根幹をなしている。本展を通じバーダが提示するのは、物質は、ただそこにあるものではなく、内側に生命を宿し、周囲に影響を与えながらあり続ける存在として捉える視点。そこには完全に止まった物質はなく、ゆっくりと移り変わり続けている。バーダの絵画において生命は時に力強く立ち現れ、また時にはかすかな熱や光として静かに留まりながら、鑑賞者を自身の内側へとゆっくりと導いていく。

展示作品例

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Raffael Bader
Sound of Late Summer Mornings
2025
Oil on canvas
H650 × W550 mm (25.9 × 21.6 inches)
© RaffaelBader, Courtesy of Enari Gallery, Amsterdam and GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE, Tokyo

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Raffael Bader
Where Hot Steam is Being Released
2025
Oil on canvas
H1200 × W1050 mm (47.2 × 41.3 inches)
© RaffaelBader, Courtesy of Enari Gallery, Amsterdam and GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE, Tokyo

ラファエル・バーダ

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Raffael Bader photo by Nils Günther-Alavanja

1987年ドイツ生まれ。南ドイツで育ち、幼少期よりオーストラリア、アジア、ラテンアメリカなどでの長期滞在を経験。こうした環境の変化は彼の制作に大きな影響を与えている。バーダは絵画において、自然を、人間を含むあらゆる存在が相反と均衡を繰り返す緊張関係のなかで成り立つものとして捉え、自然や風景を具象と抽象を交錯させた手法で描いている。

2019年にライプツィヒ視覚芸術アカデミーを卒業。ザクセン州文化財団「Denkzeit」(2020年)、ボン芸術基金「Stiftung Kunstfonds」の制作奨学金(2021年)を受賞。スコットランドのColstoun Artsレジデンシーに参加。作品はドレスデン国立美術館、前澤友作コレクションなどに収蔵されている。GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE(東京)、現代芸術振興財団(東京)、Enari Gallery (アムステルダム)、Yiri Arts(台北)、Fred Levine(ブルートン)、BEER GALLERY(ロンドン)などで展示を行う。現在はドイツ、ライプツィヒを拠点に活動。本展覧会は弊ギャラリーでの初の展示となる。

「Soft Embers of Becoming 」開催概要

会期2026年2月28日(土)~3月28日(土)
会場GALLERY HAYASHI
URLhttps://tinyurl.com/umdnzbk5