「第25回亀倉雄策賞」は岡崎智弘の「デザインあneo あのテーマ」映像と三澤遥の「玉造幼稚園」サイン計画
日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は、通巻43冊目となる年鑑『Graphic Design in Japan 2023』の掲載作品選考会を開催し、約580作品の入選を決定した(入選率約28%)。あわせて「第25回亀倉雄策賞」「JAGDA賞2023」「JAGDA新人賞2023」もそれぞれ発表。亀倉雄策賞は岡崎智弘の「デザインあneo あのテーマ」映像と三澤遥の「玉造幼稚園」サイン計画の2作品が選ばれ、初の2名同時受賞となった。入選作品を収録した年鑑は2023年6月に発行の予定。それに合わせ、東京ミッドタウン・デザインハブにて年鑑作品展「日本のグラフィックデザイン2023」、および別会場にて各賞展覧会も開催予定だ。
第25回亀倉雄策賞(2名/2作品)
「亀倉雄策賞」は、JAGDA初代会長を務め、世界のデザイン界にも影響を与え続けた故・亀倉雄策の業績をたたえ、1999年創設。毎年『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、年齢やキャリアを問わず、最も輝いている作品とその制作者に授与。今年は岡崎智弘、三澤遥の2氏のそれぞれの仕事が拮抗し、初の2名同時受賞となった。
- 受賞者:岡崎智弘/受賞作品:放送局の番組コンテンツ映像「デザインあneo あのテーマ」(cl:日本放送協会)
- 受賞者:三澤 遥/受賞作品:幼稚園のサイン計画「玉造幼稚園」(cl:玉造幼稚園/ジャクエツ)
JAGDA賞2023(10作品)
「JAGDA賞」は、その年を代表する優れたグラフィックデザインを顕彰し、後世に伝えるものとして、2008年創設。毎年『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、特に優れた数作品に授与。
- ポスター「これはリンゴではない」(出品者:服部一成)
- ジェネラルグラフィック「芸術激流 ラフティング+アート」(出品者:牧 寿次郎)
- CI・VI・シンボル・ロゴ「Juchheim」(出品者:永井一史)
- ブック・エディトリアル「岩松了戯曲集(1986-1999 / 2000-2022)」(出品者:葛西 薫)
- パッケージ「七條甘春堂」(出品者:関本明子)
- 新聞広告・雑誌広告「ユーミンをめぐる物語」(出品者:窪田 新)
- 環境・空間「玉造幼稚園」(出品者:三澤 遥) *亀倉雄策賞と同時受賞
- デジタルメディア「演奏図案」(出品者:坂本俊太)
- 映像「POCARI SWEAT 手をのばそうよ。届くから。」(出品者:松永美春)
- 複合「香林居」(出品者:藤田佳子) *新人賞と同時受賞
JAGDA新人賞2023(3名)
「JAGDA新人賞」は、優秀な若手デザイナーをクローズアップし、次代を担う人材を育成するため、1983年創設。毎年『Graphic Design in Japan』出品者の中から、今後の活躍が期待される39歳以下(10月末日現在)の有望なグラフィックデザイナーに授与。
- 矢後直規(東京会員/博報堂勤務、SIX所属)
- 藤田佳子(東京会員/サン・アド勤務)
- 石塚 俊(東京会員/フリーランス)
展覧会日程
第25回亀倉雄策賞受賞記念展:2023年6月13日(火)〜7月15日(土)予定 クリエイションギャラリーG8。その後、国内巡回検討中。
JAGDA新人賞展2023:2023年4月18日(火)〜5月27日(土)クリエイションギャラリーG8。その後、国内巡回検討中。
東京ミッドタウン・デザインハブ企画展「日本のグラフィックデザイン2023」:2023年6月下旬~8月上旬 東京ミッドタウン・デザインハブ。その後、アジア圏への巡回検討中。
年鑑『Graphic Design in Japan 2023』概要
発行 | 2023年6月予定(六耀社刊) |
体裁 | A4変型(天地280mm×210mm)/ 480ページ予定 |
図版数 | 約1,500点 |
価格 | 税抜き予価15,000円 |