文化の主体をモノから空間へ転換する新たな国際プロジェクトとシンポジウム開催

Japan FUDO Culture Instituteは、文化の主体を「モノ」から「空間」へと転換する新たな文化概念「FUDO」を提案し、その実践を通じて文化の価値の再定義を目指す国際プロジェクトを開始した。あわせて、2026年5月28日に第1回シンポジウムを開催する。adf-web-magazine-fudo「FUDO」は従来の気候や土地を意味する「風土」とは異なり、「人間と環境との関係によって成立する場の経験」を指す概念として提示される。建築、工芸、食、設えなど個別のジャンルを超え、それらを包括する空間と時間の体験そのものに着目する。これまでの文化発信は、作品や作家、技術といった「モノ」や「ヒト」を中心に語られてきた。一方で本プロジェクトは、光や影、音、香り、身体の動き、時間の蓄積といった非物質的要素を含め、複合的な関係性によって立ち現れる空間体験こそが文化の本質であると捉える。本プロジェクトは、日本文化の紹介にとどまらず、国際的な文脈に接続することを目指す。近年、空間体験そのものを作品とする実践が世界的に広がる中、「FUDO」という概念を通じて文化の枠組みを更新する。国内外のアーティスト、建築家、研究者と連携し、実践的なプログラムを展開していく。

シンポジウム概要

  • 日時:2026年5月28日 14:00〜16:30
  • 会場:kudan house(東京都千代田区)
  • 登壇者:建築家 隈研吾 / 社会学者 吉見俊哉
  • ファシリテーター:ジャーナリスト 林信行
  • 参加申込:https://fudo260528.peatix.com

コンセプト

科学技術の発展とともに、人類は自然との関係を切り離せると考えてきた。しかし、地球環境問題や社会的課題が顕在化する現代において、その前提は再考を迫られている。「FUDO」は、人間と自然との関係性を再び結び直す視点から生まれた概念である。自然環境と人間の営みが重なり合うことで形成される場の経験に着目し、その価値を再発見することを目指す。本プロジェクトは、こうした関係性を現代アートやデザインの実践を通じて可視化し、文化の新たな枠組みを提示する試みである。

Japan FUDO Culture Institute

2026年に設立された一般社団法人。文化と社会の関係性を再定義し、空間体験を軸とした新たな文化価値の創出と発信を目的とする。国内外の専門家と連携しながら、理論と実践の両面から文化の再構築に取り組む。