ロンドンの建築プロジェクト「デザイン・ディストリクト」がオープン
英ロンドンで初めてクリエイティブ産業の発展のために設計された建築プロジェクト「デザイン・ディストリクト」が、2021年9月15日にオープンした。起業家的なプレースメーカーのKnight Dragonが考案し、世界が期待を寄せる広大なワークスペースは、クリエイティブ産業の支援と創造性の育成を目的に設計されている。
ロンドンの近代的な風景の一つへと急成長を遂げるグリニッジ半島に開拓されたコミュニティに、このたび新たに「デザイン・ディストリクト」が加わった。世界中から集まった8組の建築スタジオによって設計された16の建物が融合し、クリエイティブ産業向けにワークスペースを提供する。手ごろな賃料でワークスペースを提供することで、ロンドンの世界的アイデンティティを牽引するクリエイティブな企業の成長を支援する。
野心的なスタートアップ、革新的な企業、業界リーダーを含む1800人のクリエイティブ人材に、様々な作業スペースが提供される。LGBTQ+主導の非営利組織であるQUEERCIRCLEや、ダニエル・ベイリーが創設したフットウエアデザイン研究プロジェクトのConcept Kicks、Manic Street PreachersからBodegaのようなブレークスルータレントまで抱える独立系音楽ブランドのBrace Yourself PRなど、クリエイティブな企業、ブランド、個人が既にここをホームと呼んでいる。
アート、文化、デザインをアクセシブルでインクルーシブにすることは、われわれにとって常に焦点になる。「デザイン・ディストリクト」は企業や個人の成長の全段階における支援に向けた刺激的で重要な一歩である。アイデアの共有、つながりの構築、イノベーションがこの18カ月間に受けてきた打撃から立ち直るためにも、極めて重要な時期であり、必要とされるホームを提供していく。
グリニッジ・ペニンシュラ ディレクター Kerri Sibson
ワークプレース以外にも、多国籍料理を提供する新しい食のデスティネーション「Canteen」、ロンドンを象徴する有名な眺望を楽しみながらプレーできる屋上エリアの「The Basketball Court」などが設置され、様々なアクティビティを通してロケーションを楽しむことができる。また、有名なアートギャラリー「NOW Gallery」の無料展示や、ダミアン・ハーストなどの有名アーティストによる彫刻が並ぶ川沿いのアート遊歩道「The Tide」、ロンドンの新しいクリエーティブ産業向けメンバーズクラブの「Bureau」など、クリエイティビティを刺激する仕掛けで溢れている。