テーマは「COVID」、ゲスト審査員はマーティン・パー
“LIVING WITH PHOTOGRAPHY”をコンセプトに、雑誌、オンラインなど多角的にアートフォトを発信するアマナの『IMA』がオンライン写真コンテスト「IMA next #21」の応募作品を2021年3月2日(火)から2021年5月2日(日)まで募集中。
『IMA next』は、次世代の写真家を発掘し、支援するオンライン・グローバルフォトコンテストとして、2019年6月にスタート。毎月ひとつのテーマを掲げ、プロ・アマ問わず、広く作品を募集し、月ごとに変わる国内外の多彩なゲスト審査員が独自の目線で優れた作品を選出している。海外からの応募も増加している中、第21回の審査員は世界的に活躍する写真家であり、写真集コレクターとしても知られるマーティン・パー(Martin Parr)。今回のテーマは、いま、人類最大のニュースとも言える「COVID」。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、世界的にこれまでの常識を考え直さざるを得ない状況となった2020年。2021年を迎えてもなお、世界中の人々が未曽有のパンデミックに翻弄され続けている。誰もが全く想定しえなかったこの事態は、写真家たちの表現にも大きな影響を与えている。あらゆることがオンラインに移行し、いまではマスクを着用することが当たり前の日々に。「ニューノーマル」という形で、世界中の人々が順応せざるを得ない状況の中、価値観の転換が起こりつつありる。旅行などの移動制限が続き、ステイホームが浸透する中、写真の意味や可能性と改めて向き合ってみる。当たり前だった「ノーマル」から外れてしまった世の中において、いまだからこそ撮ることができる、あるいは誰かに伝えたい、そのような写真の応募が求められる。
テーマ募集:「COVID」
2019年末に突如現れた新型コロナウイルス。瞬く間に世界に広がった前代未聞のパンデミックは、人々を不安と恐怖に陥れた。生活は一変し、社会は「ニューノーマル」という言葉に率いられながら、新しい暮らしの在り方を模索せざるを得なくなった。この歴史的な社会現象を写真はどう記録できるのか。目に見えないウイルスとの奮闘を顕示する見慣れない街の風景は、私たちの新しいライフスタイルを象徴しているとも言える。ひとつの困難な時代を耐え凌ぎ、生き抜く人々が皆それぞれ経験しているであろうwithコロナ時代の日々を記録し、考察する一枚を写真で写すことが求められる。
審査員プロフィール: 写真家 マーティン・パー(Martin Parr)
1952年、英国生まれ。同世代の中で最も著名なドキュメンタリー写真家の一人。これまでに100冊以上の本を刊行するほか、編集を30冊担当。また、アルル国際写真フェスティバル(2004年)、ブライトン・ビエンナーレ(2010年)などで、キュレーターとしても活動している。1994年より写真家集団Magnum の一員であり、2013~2017年には会長を務めた。ロンドンのテート・ギャラリー、パリのポンピドゥー・センター、ニューヨークのMoMAなど各国の美術館に作品が収蔵されている。2019年には、ロンドンのNational Portrait Galleryで「Only Human」と題された大規模な個展を行なった。