OIL by 美術手帖ギャラリーにて若手気鋭アーティストのグループ展「Light Line」が開催
渋谷PARCOのOIL by 美術手帖ギャラリーにて、「見る」をテーマにしたグループ展「Light Line」が、2022年1月2日(日)から17日(月)まで開催される。アーティストの視点/鑑賞者の視点で「見る」ことを問う本展には、気鋭ぺインターや写真家7名(川角岳大、竹浪音羽、濱田晋、山口幸士、横野明日香、BIEN、DIEGO)が参加する。展示作品は、会場のほか店頭・オンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも販売される。
テーマ「見る」
本展のテーマ「見る」は、2つの問いを含んでいる。1つ目は、アーティストが何をどのように「見ているか」。視覚情報にとどまらない「見る」ことを誰よりも行使して生き、表現するアーティスト。展覧会タイトル「Light Line」(光の線)は、彼らのまなざしが光りを放ち、世の中や未来を照らしていることを意味する。その視点/視線は、めまぐるしく、あるいはゆるやかに変化する現代社会を生き抜くためのヒントになり得るはずだ。
2つ目は、鑑賞者が作品を「見る」とは一体どういうことなのかという問い。いつも自由な存在である鑑賞者。パンデミックを期に、最近はモニターのなかで展覧会や作品を見る機会も増え、ときにはそのままワンクリックで購入もできるようになった。芸術作品を生で見ることはもはや重要ではなくなっているのか?実物を前にしてこそ得られるはずだった喜びとインスピレーションは、テクノロジーの進化によって展示空間の壁を超えたのか?本展を通して考える。
「見る」ということをユニークにとらえているアーティスト7名が2つの問いに対する応答として、本展のために制作した作品が展示される。
本展特別企画 ZINE『Light Line』を刊行
本展の開催にあわせて、参加アーティストとともに製作したZINEを会場にて発売する。「見る」についてのアーティストたちへのQ&A、ドローイングや日常写真を掲載。
発売日:2022年1月2日(日)
価格:1,500円+税(予価)
出展アーティスト紹介
川角岳大
1992年愛知県生まれ。現在は三重県を拠点に活動。自身の生活経験の中でとらえた様々なものの視点をモチーフに制作している。ペインティングを中心に、身近な素材を用いた立体制作や空間表現を行っている。
竹浪音羽
1989年静岡県生まれ、東京都在住。2021年個展「雲」(CRISPY EGG Gallery)や、雑誌の扉画や挿画を手掛ける。受賞歴に「HB WORKコンペ vol.1」岡本歌織賞(2020)など。
濱田晋
写真家。1987年兵庫県生まれ。主にポートレイト・ドキュメンタリー・取材の分野で撮影を行う。近年刊行の作品集に、21年『あたりまえのことたちへⅡ』『ECHO』。22年に新作2冊を出版予定。
山口幸士
1982年神奈川県⽣まれ。街を遊び場とするスケートボードの柔軟な視点に強く影響を受け、⽇常の⾵景や⾝近にあるオブジェクトをモチーフに様々な⼿法を⽤いて独⾃の視点に転換する。2015年から3年間、ニューヨークでの活動を経て、18年より東京を拠点に活動している。
横野明日香
1987年愛知県生まれ。2013年愛知県立芸術大学大学院修了。ダムや高速道路などの公共建築物から、ポットや花瓶といった日常にあるものまで、幅広いモチーフを油彩で描く。「国際芸術祭あいち2022」に選出。
BIEN
1993年東京都生まれ。ドローイングを基礎表現とし、絵画や彫刻など多様なメディアで作品を制作する。その背景には、アニメのキャラクターやフィクションが生み出す形、文字や記号などの表象があり、それらがもつ形や意味を解体/再構築する抽象表現を展開している。
DIEGO
近年の主な個展に、20年「I’m looking at you.」(OIL by 美術手帖)、21年「まちへ出よう展 〜それは水の波紋から始まった〜」(ワタリウム美術館)など。SIDE COREの一員として展覧会の企画や作品発表に努め、また自身が主催する壁画プログラムにおいても世界各国のアーティストたちの壁画制作のディレクションを行う。
「Light Line」開催概要
アーティスト | 川角岳大、竹浪音羽、濱田晋、山口幸士、横野明日香、BIEN、DIEGO |
会場 | OIL by 美術手帖ギャラリー |
会期 | 2022年1月2日(日)〜1月17日(月) ※会期中無休 |
開場時間 | 11:00〜20:00 |
入場 | 無料 |