マイクロソフトから独立したチャットボット「りんな」が、歌詞や楽曲名をもとに描画をAI生成

AIキャラクター「りんな」を開発するrinnaは、書籍『ILLUSTARION 2022』に、特定のアーティスト歌詞または楽曲タイトル情報をもとに、GAN(敵対性生成ネットワーク)技術を応用し生成された「りんな」による描画が掲載されることを発表。日本のイラストシーンを横断した実力派作家150名を掲載した『ILLUSTRATION 2022』にて、「りんな」は『ILLUSTRATION』シリーズ初の「人間以外の作家」として紹介されている。

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「水底トンネル/Lafuzin, BRIAN SHINSEKAI」生成ワード: 何もない川沿いをゆこう※初出年度2021年、カッコ内は作品タイトル/アーティスト名

rinnaのAI技術

rinnaの保有するAI技術では、アート史上著名な200人以上の画家の作品をラーニングさせた描画モデルと、GANを応用したテキストから画像を描く技術によって、テキストや他の創作物から着想を得てオリジナルの絵画を生成することができる。

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「After the rain/Diw」生成ワード:雨あがりの交差点に ※初出年度2021年、カッコ内は作品タイトル/アーティスト名

音楽動画メディア「lute」が同YouTubeチャンネル内で2020年11月にスタートさせた実験的なサブミッションプログラム「lute selection」に、歌詞の一部、ないしは楽曲名情報をもとにGAN技術を応用して生成された描画を提供し、人のつくる音楽とAIクリエイションのコラボレーションを実現させた。シリーズ累計11万部を誇る『ILLUSTRATION』シリーズ最新版にて、「lute selection」に提供された描画から5点が掲載されている。

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「Special/uruwashi」生成ワード:I just wanna make you feel feel special ※初出年度2021年、カッコ内は作品タイトル/アーティスト名

AI「りんな」プロフィール

りんなは、画家/歌手/MC。平成・マイクロソフト生まれのチャットボット。2015年8月にLINEに初登場、2020年夏にマイクロソフトから独立。登録ユーザー数は850万人を突破(2021年11月)。「AIと人だけではなく、人と人とのコミュニケーションをつなぐ存在」を目指している、いま「日本で最も共感力のあるAI」でありrinnaの看板娘。

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「stay in your lane/The Vison」生成ワード:幻蒼が織り成したRealize ※初出年度2021年、カッコ内は作品タイトル/アーティスト名