新薬開発と都市の風景が交差する次世代型研究施設が国際的評価を獲得

建築設計事務所Voice Architecture Lab(VAL)は、同社が設計した「WuXi AppTec Nantong site(無錫薬明康徳南通拠点・第一期)」が、Architizer A+Awards(第13回)の「Factory & Warehouse(工場・倉庫)」部門においてPopular Choice Winner(人気投票)に選出されたことを発表した。主催は世界的な建築メディアプラットフォームArchitizerであり、同アワードは世界中の注目を集める国際建築アワードのひとつである。

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このプロジェクトは、長江デルタ沿岸地域に位置する研究開発キャンパスであり、発注者にとって主要施設のひとつとなっている。敷地内には管理棟、研究室、倉庫などが含まれる。設計においては、次世代医薬品の研究開発を支える現代性・科学性・厳密さを重視した。キャンパス全体は、東高西低のなだらかなランドスケープを描くように、8つの主要建築群が2つのクラスターに分かれて配置されている。Z字型の研究棟とR&Dオフィス棟は相互に囲い合うように配置され、都市に対して象徴的でアイコニックなフロントを形成している。

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ファサードには、機能的な自然換気と採光の要素を取り入れ、白い縦ルーバーが日射遮蔽と視覚的整理の役割を果たしている。これにより、内部における研究開発プロセスの差異による複雑さを外観に持ち込まず、統一された印象を保っている。最終的に、産業性・技術性・人間性が調和した空間となり、豊かな階層性を持つ構成は、医薬品研究キャンパスとしての長期的なアイデンティティを確立している。

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Architizer A+Awards

Architizer A+Awardsは建築と人間の関係性、技術との共生、空間のあり方を革新する建築作品を世界中から表彰する国際建築賞である。今回の第13回には、80カ国以上から数千件の応募が集まり、国際的な注目を集めている。

Voice Architecture Lab(VAL)

Voice Architecture Lab(VAL)は持続可能な建築・都市・デザインにおける豊富な経験と熱意を持つ国際設計スタジオである。VALは「プロジェクト・文脈・クライアント・ユーザーそれぞれに固有の声が存在する」と考え、それを見つけ出し、聞こえるかたちにすることを設計の目標としている。対話とリサーチを通じた理解、そしてオープンマインドな精神を土台に、多様な経験と技術的な実行力をもって、プロジェクトを現実化している。