コンセプトはアフリカの森

サンジャイ・プリ・アーキテクツが、コンゴ民主共和国のオフィスプロジェクト「ザ・フォレスト」を完成した。本件は建築面積が敷地面積の9倍までしか許容されない高密度開発プロジェクトで、垂直タワーを採用して進められた。

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Photo credit: SANJAY PURI ARCHITECTS

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Photo credit: SANJAY PURI ARCHITECTS

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Photo credit: SANJAY PURI ARCHITECTS

垂直に回遊するコアは南側に計画され、蓄熱を緩和すると同時に南側にある既存の15階建ての住宅にプライバシーを提供している。オフィスはコンゴ川の眺望が最も良い北側と北西側に配置され、同時にスペースに自然の間接光を取り入れることで、熱上昇を抑えている。建物はコンゴ川に面しており、川に向かってガラス面が配置された最高の眺望を確保。バルコニーはオフィスから放射状に配置されている。

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Photo credit: SANJAY PURI ARCHITECTS

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Photo credit: SANJAY PURI ARCHITECTS

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Photo credit: SANJAY PURI ARCHITECTS

アフリカの森から着想を得たコンセプトで、建物ファサードに張り出した放物線状のバルコニーは鬱蒼と茂る樹木を模した構造となっている。角度のついたバルコニーは次の階で重なり合い、すべてのオフィスにダブルとシングルの高さのバルコニースペースを提供し、突出したデッキはオープンスペースとクローズドスペースを一体化している。この建物の形状とバルコニーの融合によって生み出されたフォルムは、反復的につながる要素をユニークな雰囲気で演出している。

サンジャイ・プリ・アーキテクツ

創業パートナーのサンジャイ・プリとニーナ・プリが率いるサンジャイ・プリ・アーキテクツは、Archdailyの世界の建築家トップ100、WA UKの建築事務所トップ100、Architizer New Yorkの世界の建築事務所トップ130に選ばれている。現在90名の建築家を擁する同事務所の設計哲学の真髄は、文脈に即した持続可能な設計ソリューションを進化させること、そして新しいデザインの方向性で空間認識を探求する空間を創造することにある。