新キャンパスがボンバルディア社を航空宇宙製造の世界的リーダーへと押し上げる

ボンバルディア社はトロント・ピアソン国際空港に最先端のグローバルジェット機製製造施設のグランドオープンを祝福した。NEUF architect(e)sによって設計された750,000平方フィートのこの施設は、航空宇宙産業における精密さ、効率性、持続可能性を可能にする新たな基準を打ち立て、医療施設と同様の複雑さを持つ統合された職場環境を実現している。この新しい航空宇宙施設はボンバルディア社が数十年の歴史を持つダウンズビュー空港施設を戦略的に飛躍させるもので、現在再開発が予定されている。

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A specially designed 6-metre-high blast wall [model #G20NB-6] was constructed to protect the airport's operational areas from the powerful jet engine blasts during the testing of the aircraft.
Photo credit: Adrien Williams

ボンバルディア社の新施設の製造レイアウトは製造・試験工程全体を通じて完全な見通しを確保し、より迅速な航空機組立を可能にしている。NEUFは専門チーム、自動化機器、ロボット、工具、精密部品や計測機器の動員をうまく調整するアーキテクチャを構築し、効率的で正確かつ安全な生産エコシステムを実現した。正確な電気、換気、熱、湿度要件により、ボンバルディアの環境配慮型事業へのコミットメントに沿う為には、廃棄物を削減しながらエネルギー使用を最適化する製造戦略が必要であり、近隣の空港関連サービスや自治体のインフラへの影響を最小限に抑え、小規模で規制の厳しい敷地内に防火・生活安全に関する包括的な要件を盛り込むには、広範な敷地エンジニアリングが必要であった。NEUFの設計チームはグレーター・トロント空港公団(GTAA)、テュフズード・グローバル・リスク・コンサルタンツ、ミシサガ市、カナダ運輸省、カナダ航空局との複雑な共同作業を主導し、この施設が業界で最も厳しい防火、生命安全、運航基準を満たすことを確認した。

数百万ドル規模のジェット機に命が吹き込まれる中、NEUFはこの24時間体制の航空宇宙製造エコシステムのあらゆる側面を従業員の安全性だけでなく士気やウェルビーイングを高めるよう設計。豊富な自然光、専用のトレーニングスペースやコラボレーションスペース、様々な機能間の視覚的なつながりが従業員のモチベーションと生産性を高める。さらに、ワークステーション、オフィス、製造現場間の移動距離を最小限に抑えることで、従業員の交流と社交性を促進しながら、効率性も重要視している。業界に特化した複雑な技術ベースのプロジェクトを設計して50年の実績を持つNEUFは、今回最新の航空宇宙製造業を創造するために、独自の専門知識とテストされた設計プロセスを導入した。

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Inspired by flight: the Bombardier office reception area incorporates wing-shaped baffles overhead and a floating desk set within an abstracted cloud.
Photo credit: Adrien Williams

NEUF

1971年にモントリオールで設立されたNEUF architect(e)sは、カナダで最大かつ最も多角的な建築・設計事務所に成長した。モントリオール、オタワ、トロントに事務所を構え、受賞歴のある業務は、長く続くクライアントとの関係や熱心な従業員によって成り立っている。この協力的なアプローチにより、世界中で8,000を超えるプロジェクトを成功に導いてきた。NEUFは多くの分野で卓越した設計サービスを提供することで知られており、カナダの主要機関、大手不動産デベロッパー、国際的なマーケットリーダー向けの最先端製造ビルなど、多様性に富んだポートフォリオを構築している。