クリエイティブの鼓動に満ちた環境で、ともに働く仲間との夢が実現されることを望む「アトリエ」
NHN JAPANをはじめとするNHN日本法人グループは、事業領域のさらなる拡大と業務の効率化を図るため、虎ノ門ヒルズから港区西新橋に建設した自社ビル「NHN アトリエ」に本社を移転した。13階建てとなる新本社の「NHN アトリエ」にはNHN JAPANのほか、関連会社およびグループ子会社も入居。現在、福利厚生の一環として、従業員向けカフェ・ライブラリー(10月上旬完成予定)、トレーニングジム(12月完成予定)を設置中で、ロビー・会議室を含めたこれら付帯施設のデザインはすべて、国立競技場をはじめ数々の有名建築の設計を手掛けた建築家の隈研吾が手掛けた。また、建物の顔となるロゴデザインは、無印良品のアートディレクションなどで知られるグラフィックデザイナーの原研哉が担当した。
新オフィスは「クリエイターの作業空間」「クリエイターの集まり」「クリエイターの職場」を意味する「アトリエ」から、クリエイティブの鼓動に満ちた環境で、ともに働く仲間との夢が実現されることを望み、名付けられた。原研哉がデザインしたロゴの、文字と文字の間の間隔は、「何でも満たすことができる空間」であるということを表している。1階のロビー・カフェ・ライブラリー、2階のトレーニングジム・会議室(12月完成予定)などの付帯施設のデザインはすべて隈研吾が担当。自然親和的な隈のデザイン哲学が窺える緑の植物に溢れた空間となっている。
虎ノ門にできるNHN 日本法人のオフィスは、湯布院のCOMICO ART MUSEUMと響き合う空間です。
我々がデザインしたCOMICO ART MUSEUMは湯布院の雄大な風景と繋がったアートと自然が響き合う場所です。それと同じテーマをこの虎ノ門でも追究しました。
アートを引き立てるための白のプレーンな壁面、街並みとリズムをシンクロする緑、それらを繋ぐ温もりある木ルーバー。
それらの湯布院と共通するエレメントによって、人と人、人と自然が柔らかく繋がり、NHN グループらしい新しいネットワークがこの場所から生まれるでしょう。 隈研吾
隈研吾
1954年生まれ。建築家、隈研吾建築都市設計事務所主宰、東京大学特別教授・名誉教授。「国立競技場」、パリ「サン・ドニ駅」、「V&A ミュージアム ダンディー」など、国内外での大規模プロジェクトに携わる。おもな近作にローザンヌ「スイス連邦工科大学」、「中国美術学院杭州民芸博物館」、「角川武蔵野ミュージアム」、「早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)」など。主な受賞歴は、全米建築家協会ベネディクタス賞、日本建築学会賞、村野賞、仏エネルギー・パフォーマンス建築賞。
NHN アトリエのロゴタイプは、端正で視認性が良く、明瞭な形でありながら、いかに個性を持たせるかという点を考慮したデザインです。大文字のアルファベットと日本語のカタカナの融合ですが、文字の造形エレメントは紙を折ったような仕様としています。「NHN」の欧文も「アトリエ」というカタカナも非常にシンプルで原型的な形ですので、折り紙の折れ筋のような、細やかなエレメントによって、特徴が際立ちます。ロゴタイプは普遍的でありつつ明快な個性を持つことが大事で、シンプルな中にオリジナリティが際立つ、視認性の高いロゴタイプができたと思っています。同時にこのロゴを、建築にいかにフィットさせるかも大事ですが、COMICO ART MUSEUMからの流れで、建築の綺麗なファサードを汚さないように、文字間をゆったりとあけたロゴとして、壁のテクスチャーとバランスをとっています。
また、ガラスの空間が多いので、衝突防止用のサインを展開する必要があり、ここのデザインも、慎重に行ないました。人々が出会い、新たな企画が次々と誕生していくクリエイティブの鼓動に満ちた空間であるという発想から、衝突防止サインは脈動するシンボルを配しています。 原研哉
原研哉
1958年生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表取締役社長。武蔵野美術大学教授。デザインを社会に蓄えられた普遍的な知恵ととらえ、コミュニケーションを基軸とした多様なデザイン計画の立案と実践を行っている。2002年より無印良品のアートディレクターを務める他、松屋銀座、蔦屋書店、GINZA SIX、MIKIMOTO、ヤマト運輸のVIデザインなど活動の領域は多岐に渡る。2019年にはウェブサイト「低空飛行」を立ち上げ、個人の視点から高解像度な日本紹介を開始。観光分野に新たなアプローチを試みている。
NHN日本新本社概要
名称 | NHN アトリエ |
所在地 | 東京都港区西新橋三丁目1番8号 |
URL | https://www.nhn-japan.com/ |