暑い砂漠気候に対応したコンテクストハウス
サンジェイ・プリ・アーキテクツの手掛けた設計されたMiraiは、インド ラジャスタン州の小さな622m²の角地に立つ住宅用ヴィラ。南側と東側の小さなオープンスペースがあり、隣接するヴィラは将来的に開発が予定されている。北側と西側は道路の交差点に面しており、庭や樹木などのオープンスペースが多く確保されている。
この住宅は外周部にセミオープンな空間を設け、庭に面している部分により深い凹みを設けたアーチで外壁を囲んでいる。この境界があることにより、各部屋に保護されたオープンスペースを保ちながら熱を大幅に削減することができ、1年のうち8ヵ月は40℃を超える暑い夏でもこの外壁のおかげで家全体が涼しく保たれる。
この彫刻のような家は、周囲の環境、気候、そしてオーナーのニーズに対して忠実であり、その結果素晴らしい空間となった。熱取得を抑えたエネルギー効率の良い空間と、家の各部分に間接的な自然光を取り入れるようデザインされている。
地元の職人や近隣の労働者と協力し、現地で調達したレンガ、砂岩、石灰漆喰を使って家を建て、水のリサイクル、雨水利用、エネルギー生成のためのソーラーパネルなども含まれているため、サスティナブルであり気候変動に対応した住宅になっている。
サンジャイ・プリ・アーキテクツについて
サンジャイ・プリ・アーキテクツはアーキデイリーの世界のベスト100建築事務所、アーキタイザー・ニューヨークの世界のトップ130建築事務所に選ばれている。アーキタイザーA+アワード ニューヨーク、2022年ベストレジデンシャル・ファーム・オブ・ザ・イヤー受賞、リーフ、ロンドン・ベスト・インテリア・プロジェクト・オブ・ザ・イヤー2021を含め、国際アワード207、インド国内アワード99を含む合計306のアワードを獲得している。サンジェイ・プリは、バルセロナ、アムステルダム、シンガポール、ベルリンで世界建築祭(WAF)の審査員を務め、ロンドンのアーキテクチュラル・レビュー・アワード、ヴェニスのプラン・アワード、オーストラリアのインディア・アワードの審査員を務め、世界中の複数の建築コンベンションでスピーカーとしても活躍している。進化するデザインソリューションと革新する空間づくりが、この事務所のデザイン哲学の本質を形成している。