モントリオールのタトゥー愛好家が集う新しい場所
エスパス313は、モントリオールの中心部、Mile-Ex地区に新しく設立された「BlackSwanスタジオ」を発表した。このスタジオは、周囲の環境になじむ様に設計されており、控えめな外観でありながら、モントリオールのタトゥー愛好家が集まる新しい場所として、ユニークな個性を与えている。
ユニークで対照的な素材感
空間に足を踏み入れると、素材と質感のハーモニーがたちまち目を引き、忘れがたい体験の始まりを予感させる。手前には、丹念に作られ、漆喰で覆われたレセプション・デスクが目を引き、謎めいた金属の彫刻の前に堂々とそびえ立っている。真の芸術作品であるこの未加工の鋼鉄のリボンはゆるやかにうねり、エレガントにエントランスの家具を包み込む。
皮膚に刻まれたタトゥーのように、独特のダークな要素を明るい宇宙に統合したいという願望がデザイナーの思考を導き、コントラストがコンセプトの基本的な柱のひとつとなった。そのため、エントランスとラウンジエリアの境界には、収納、ワードローブ、キッチン、ディスプレイ棚など、スタジオの実用的な機能をエレガントに収めた黒い空間がある。また、ロゴの曲線と微妙に呼応する3つの黒いアーチは、クリエイティブ・スペースへの入り口を示すと同時に、ラウンジ・エリアからアーティストの作業風景を眺めることができる。
クリエイティビティ・ファースト
プロジェクトの中心であるソフトで居心地の良いラウンジエリアは、曲線的なフォルムの家具が特徴的である。豊かな自然光が差し込むこの場所で、タトゥーアーティストと顧客は共同作業、交流、そして創造性を刺激する心地よい雰囲気の中でリラックスするために集まる。エスパス313のチームは、全工程を通してクライアントと密接に協力し、求められる触感的な素材感、特徴的な要素、力強いコントラストを駆使して、モントリオールの新しいタトゥースタジオの価値観に根ざした強力なアイデンティティを作り上げた。
エスパス313
2015年にモントリオールで設立されたエスパス313は、カナダの商業インテリアデザインの革新的な精神を体現している。才能と情熱に溢れた若手デザイナーの集団であるエスパス313は、インパクトのあるユニークで機能的な空間を創造することで際立った存在感を示している。エスパス313のチームは、「すべてのブランドはユニークであり、ひとつとして同じ体験はない。」という深い信念のもと、大胆なデザインを通してストーリーを伝え、感情を呼び起こし、クライアントの価値観を反映するようなアイデンティティ主導の空間づくりに常に努めている。人間的で協力的なアプローチと、細部への細心の注意、絶え間ない革新への探求を組み合わせることで、カナダ全土で象徴的な没入型体験を生み出している。