自然の中で新たな癒しの体験

カナダ・ケベック州ブロモントに位置するBALNEA spa + réserve thermaleが新たなインスタレーションの正式オープンを発表した。このプロジェクトは建築事務所マッケイ・リヨンズ・スウィートアップルとの密接な協力により実現し、訪れる人々に自然の中での癒しと瞑想を促し、没入的で活気あふれる体験を提供する。今回の新設計は広々とした無限大の温浴と心地よいリラクゼーションルームを特色としており、ゲストが五感と想像力を刺激される空間を創出している。

Ground-Level Four-Season Relaxation Room
Photo credit: Maxime Brouillet

自然と一体化する空間設計

新設された温浴は約670平方フィートの広さを誇り、25名以上が利用可能。ガレ湖のパノラマビューを一望でき、心身を深く癒す空間となっている。リラクゼーションルームは砂浜を思わせる足元の砂が特徴で、訪れる人々にまるでビーチにいるようなリラックス感を提供している。「この新しい設計は革新性と持続可能な建築、そしてゲストの幸福を最大限に引き出すことを目的としています」と、BALNEA spa + réserve thermaleのデニス・ラフランボワーズ社長は語る。

自然との調和を目指す建築

このプロジェクトはアパラチア山脈の自然岩肌を想起させるコンクリートを用いたデザインで、自然環境と一体化するように設計されており、建築物の形状は新たな温浴施設やスパテラスを支える台座として機能して利用者に触覚的な体験を提供している。

持続可能な発展を目指すプロジェクト

2023年春に開始されたエコフレンドリーな拡張プロジェクトの一環として、施設は持続可能性を重視して設計されている。例えば新しいテラスは機械室からの熱を再利用して暖房し、排水処理システムは環境に配慮した移設が行われた。今後の予定としては追加の更衣室やBeatnik Hotelの拡張が進められ、2025年夏の公式オープンを目指す。

BALNEA spa + réserve thermale

2005年に創設されたBALNEAは600エーカーの保護された森の中で訪れる人々にリラクゼーションを提供し、自然との繋がりを促進する。多様なトリートメントやマッサージ、健康的な料理を提供するLUMAMIレストラン、散策路へのアクセスを備えるこの施設は心と体を癒す場所となっている。

MacKay-Lyons Sweetapple Architects

カナダ・ノバスコシア州を拠点とし、文化、学術、住宅プロジェクトに取り組む国際的に著名な建築事務所。40年以上の経験を持つ同事務所は自然環境と調和したデザインを特徴とし、多くのデザインアワードを受賞している。