彫刻の歴史に対する深い造詣と、日本の土地に根差しながら世界へ向けて想像力を広げた作品群

今年4月15日に逝去した彫刻家・⼾⾕成雄を偲ぶ追悼展「彫刻家・⼾⾕成雄」が、シュウゴアーツで2026年6⽉6⽇(⼟)から6⽉27⽇(⼟)まで開催される。⼾⾕成雄は1975年のデビュー以来、50年以上にわたり精⼒的に制作を続け、国内外の展覧会やビエンナーレなどで⼀年も⽋かすことなく作品を発表してきた。昨年シュウゴアーツで開催された「視線体:半彫刻」を最後の個展として、最晩年まで彫刻家としての歩みを貫いた。

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戸谷成雄, 森—I, 1984, wood, iron, frame, acrylic, 103x39x22cm
Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts, Photo by Shigeo Muto
Shigeo TOYA, woods̶I, 1984, wood, iron, frame, acrylic, 103x39x22cm

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戸谷成雄, 視線体:半彫刻, 2025, シュウゴアーツ
Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts, Photo by Shigeo Muto
Shigeo Toya, Body of the Gaze: Semi-Sculpture, 2025, ShugoArts

本展では、2016年にアトリエで収録したインタビュー映像の上映とともに、⼾⾕が1984年にチェーンソーを⽤いて制作した最初の《森 I》、最後のシリーズとなった「半彫刻」の作品等が展示される。

⼾⾕成雄

1947年⻑野県⽣まれ、2026年逝去。ポスト・ミニマリズムやもの派といった潮流の中で解体された彫刻の再構築を試みて、1970年代より⼀貫して⼈間の存在認識に通じる彫刻の原理とその構造を追求し、作品制作による実践によってその本質と可能性を提⽰し続けてきた。洞窟絵画、ギリシア・ローマ彫刻から現代に⾄る古今東⻄の芸術史観を⾃由に往来し、類い稀な彫刻論に裏付けされた作品群により、⽇本、アジア、パシフィックを代表する彫刻の第⼀⼈者と⽬されて久しい。2004年芸術推奨⽂化科学⼤⾂賞、2009年紫綬褒章受章、2025年旭⽇⼩綬章受章。武蔵野美術⼤学彫刻科名誉教授。

主な展覧会に「⼾⾕成雄 彫刻」⻑野県⽴美術館(⻑野、2022-2023)、埼⽟県⽴近代美術館(埼⽟、2023)、「視線体:散から連 連から積」シュウゴアーツ(東京、2022)、「⼾⾕成雄 森―湖:再⽣と記憶」市原湖畔美術館(千葉、2021)、「視線体」シュウゴアーツ(東京、2019)、「⼾⾕成雄─現れる彫刻」武蔵野美術⼤学 美術館・図書館(東京、2017)、「洞⽳の記憶」ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡、2011-2012)、「⼾⾕成雄 森の襞の⾏⽅」愛知県⽴美術館(愛知、2003)、光州ビエンナーレ<アジア賞受賞>(光州、2000)、「視線の森」広島市現代美術館(広島、1995)、「<⼭‒森‒村> ⼾⾕成雄」町⽴久万美術館(愛媛、1994)、「第1回アジア・パシフィックトリエンナーレ」クイーンズランド・アートギャラリー(ブリスベン、1993)、「第43回ヴェニスビエンナーレ」ジャルディーニ公園⽇本館(ヴェニス、1988)など。主な出版物に2014年『⼾⾕成雄 彫刻と⾔葉 1974-2013』(ヴァンジ彫刻庭園美術館)、2017年『⼾⾕成雄─現れる彫刻』(武蔵野美術⼤学 美術館・図書館)など。

⼾⾕成雄追悼展「彫刻家・⼾⾕成雄」開催概要

会期2026年6⽉6⽇(⼟)~6⽉27⽇(⼟)
時間11:00~18:00 ※日月祝休廊
会場シュウゴアーツ
URLhttps://tinyurl.com/2yd8h4a3