コミュニティと持続可能性の象徴
ブラジル・ウベルランディアのダイナミックな複合用途都市開発プロジェクト「パルケ・ウナ(ウナ公園)」の中心部に位置する「カーサ・ウナ」は、多機能設計とコミュニティ中心の建築のモデルとして地域社会に貢献している。公共の参加を促すハブとして開発されたこの施設は、施設、商業、文化の用途をシームレスに融合させ、相互作用を促進し、地域の都市生活を豊かにしている。
本施設はマテウス・ディニズ・アーキテクチャー・デザイン(MDAD)が設計し、インテリアはTODOSアーキテクチャーが手がけた。1,060平方メートルの広さを有する本プロジェクトは、柔軟性、持続可能性、周囲の環境との強い統合を重視している。建物を超えて伸びる曲線状のグルーラム(接着積層木材)の屋根が特徴で、室内と屋外空間の境界を曖昧にする日陰の半屋外ゾーンを生み出している。
本施設の内部レイアウトは、受付ラウンジ、地域のスケールモデル、住宅用と商業用の不動産販売ゾーン、行政事務所などの主要な機能エリアを中心に構成されている。ほかには会議室、ウナ公園の中央湖を見下ろす中二階、オープンエアのオーディトリウム、教育用途で使われる専用エリアが含まれ、「comedoria」(食事サービスエリア)では、訪問者、住民、周辺コミュニティの労働者向けに食事と軽食を提供している。
持続可能性をプロジェクトデザインの核心に据え、自然の横断換気と受動的冷却技術、再生可能建材を活用し、環境への影響を最小限に抑えている。インテリアデザインはミニマリストで機能的な理念を反映し、木材仕上げを多く露出し適応性の高い家具を採用、展覧会からカジュアルな集まりまで多様なイベントに対応可能な仕様となっている。室内と屋外エリアの視覚的な連続性は、建物と自然のつながりを強化している。
「カーサ・ウナ」は建築界で高い評価を受けており、2024年のシンガポールで開催されたワールド・アーキテクチャー・フェスティバルでは「完成建築物:展示」部門の最終候補に選出された。また、A'デザイン・アワードで銀賞を受賞し、ブラジルのサンゴバン・アーキテクチャー・アワードの最終候補にも選ばれた。建物の文脈に応じたデザイン、環境保全、社会的意義への革新的なアプローチが称えらえている。
公共のアクセス可能な空間として、本施設はウナ公園地域での生活で重要な役割を果たしている。住民、訪問者、施設関係者を結集し、コミュニティの参加、持続可能性、多機能利用を優先する都市開発のビジョンを反映している。単なる建物を超え、カーサ・ウナは現代の都市計画における人間中心の考え方を体現している。
- Photo credit: Guilherme Pucci
- Photo credit: Guilherme Pucci
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- Photo credit: Guilherme Pucci
- Photo credit: Guilherme Pucci
- Photo credit: Roberta Gewehr
- Photo credit: Roberta Gewehr
- Photo credit: Roberta Gewehr
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マテウス・ディニズ・アーキテクチャー・デザイン(MDAD)
革新的な文脈に敏感なデザインで知られるブラジルの建築事務所。建築家マテウス・ディニズが設立し、建築、都市計画、持続可能性を統合し、人々と空間の間の意味のあるつながりを創造することに重点を置いている。住宅、商業、機関、都市プロジェクトを含む幅広いポートフォリオを有しており、自然素材の洗練された活用、構造の明快さ、環境性能へのコミットメントで知られている。同社の作品は建築形態と景観の関係を探求し、光、空間の流動性、人間スケールの体験に重きを置いている。

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