インテリアデザインで幸福感を高める
フィンランドを代表するインテリアデザイン事務所Fyraは、モバイルゲーム開発会社Supercellの本社内に幼稚園の設計を依頼され、海辺に新しい幼稚園をデザイン。幼稚園児のニーズは子ども向け建築学校Arkkiが運営するワークショップでマップ化され、そのデザインのポイントは、子どもたちの成長をサポートし、創造性、安心感、喜びを刺激する機能的な空間をつくることであった。
アットホームな雰囲気を出すために、共有スペースに大きなオープンサービングキッチンを作り、休憩スペースは音響的にも空間の感触的にも、お昼寝タイムに落ち着けるような設計になっている。インテリアには、子どものことを考えて選んだ自然素材やアレルギーのない素材、丈夫な素材が使用されている。
幼稚園はバルト海に面しているため、海や自然がインテリアデザインの強いテーマになり、有機的なデザイン言語とふんだんに使われた木材は、建物とその周辺環境の両方に語りかける。波打つような形や丸い魚のような形が空間を和らげ、遊び心をプラス。また、アニメーションとイラストレーションを手がけるスタジオ「ピニャータ」が制作した動物のキャラクターは幼稚園の中を冒険し、空間にちょっとしたサプライズを加えている。道路に面した大きな窓には波の絵が描かれ、外の通りからの保護とプライバシーを確保している。
Fyraについて
2010年に設立されたフィンランドを代表するインテリアデザイン事務所。ワーク環境、リテール、ホテル、レストランの空間、さまざまなコンセプトや横断的なプロジェクトに特化したFyraは、業界において責任感のある積極的なプレーヤーとして知られいる。Fyraは人間の幸福度を高める高品質の環境を創造している。