木全体を共鳴させる全く新しいサウンドシステム「KINPEI」が公開

代官山T-SITEは、デイリーアイテムから鉄道車両といった公共の大型プロジェクトまで、幅広い領域でデザインを手がけるプロダクトデザイナー鈴木啓太の作品を展示するエキシビションを2020年10月22日（木）より開催する。

様々な土地の素材、意匠、風土、歴史、そして技術と想いを持つ人々との出会いを通し、鈴木が向き合ったのは、ヘリテージという言葉の重み。ヘリテージとは、人々が自然に寄り添い、紡ぎあげてきたイノベーションの積み重ね。一朝一夕では作られない人間の営みとその記憶を理解し、次の時代へ繋げるのが、鈴木啓太のデザイン。大いなる遺産を称えることで生まれた、小さなオブジェクトの数々。

また、エキシビジョンコンテンツの1つでもあり、デザインイベント「DESIGNART TOKYO 2020」の参加作品ともなる木全体を共鳴させる全く新しいサウンドシステム「KINPEI」。長さ3.3 メートルの御山杉を使用したサウンドシステムである「KINPEI」は、三重県松阪市のイノベーター横濱金平と鈴木啓太が手がけるブランドとして本展にて初公開。

発想を得たのは、グランドビアノやヴァイオリンなどの古くから形を変えない楽器たち。木全体が面共振することで、空間全体を包むような音を奏でる「KINPEI」のサウンドシステムは、横濱金平の試行錯誤の末に生まれた。世界でも類を見ない新しい発想と技術に、森のエキスパートにより育てられた木材。そこへ鈴木啓太の感性が加わり、多彩なラインナップを展開するブランドが生まれた。

象徴的存在として今回紹介されるのが、由緒ある伊勢で育まれた、樹齢300年を超える御山杉のコレクション。本サウンドシステムに使用されている長さ3.3 メートルの大きな御山杉を見る貴重な機会、木が奏でる心地よい音に包まれる新しい体験ができる。

代官山 蔦屋書店