ワードローブを開くような高揚感

英国アンティーク家具とイタリアヴィンテージの企画展「DESIGN DISCOVE-Re Lloyd's Wardrobe -Brit × Italy-」が、目黒区碑文谷のロイズ・アンティークスEGOISTを中心に、旗艦店であるロイズ・アンティークス青山の両店で、2025年3月29日(土)から4月13日(日)まで開催される。

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ロイズ・アンティークスは創業以来、英国アンティーク家具を中心に取り扱ってきた。本展では近年フォーカスされているイタリアンヴィンテージを加えて展開する。

展示一例

ヴィクトリアンソファ
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England 1880年代(推定)

英国において大きな繁栄を遂げた時代でもあるヴィクトリアン時代。同時代の後期に製作されたと推定されるソファ。活き活きとした植物をイメージした装飾が美しく、奥行きのある立体的な彫刻からは、アンティーク家具の格式とエレガントさを享受する事が出来る。ブルジョワジーの生活様式によって多くの上質な家具が生み出された時代背景を垣間見る事が出来、英国クラシックの真髄を表現している一台。

ワークテーブル with ドロワー
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England 1880年代(推定)

イギリスカントリーの代名詞ともいえるオールドパイン。田園や牧場が広がるカントリーエリアなどで使用されていた建物の梁や床材を解体して出た、非常に古いアンティーク古材の総称としているが、ヴィクトリアン時代の約150年以上前にもこれらのパイン材を使用して家具が作られていた。木材のダイナミックな存在感と、これまでの歩んできた歴史を感じさせる経年変化は、他のプロダクトには代わることがない。

スモールカウンター
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England 1960年代(推定)

イギリスヴィンテージのカウンターは、小振りなサイズであり、実に様々な空間や用途に使用できるプロダクト。オーク材のフレームに木材のファブリックが貼られ、それらのコントラストが際立つ。中央のエンブレムからは英国らしい雰囲気も感じられる。ショップユースはもちろん、ホームユースでは空間を仕切るディバイダーのような役割としても。レイアウトや、コーディネートの幅をより広げてくれるアイテムとなっている。

イタリアンディスプレイシェルフ
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Italy 1980年代(推定)

およそ1980年代頃に製作されたと推定される、イタリアのヴィンテージディスプレイシェルフ。ポストモダンという言葉がマッチする、建築様式を模したかのような構造体を活かしたデザインが魅力的。スモークグラスとクロムフレームの組み合わせは度々目にするが、シンプルなそのビジュアルは現代の住環境にヴィンテージの存在感をプラスしつつ幅広くマッチする。

イタリアンマーブルトップコーヒーテーブル
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Italy 1960年代(推定)

大理石の産地として有名なイタリア。ヴィンテージ家具においても様々な大理石を用いたプロダクトが存在し、一点ものとの出会いの楽しみを伝えてくれる。こちらのマーブルコーヒーテーブルも大変キャラクター性が際立つ逸品。渦を巻くような模様は、自然が生み出すアート作品であり、それを支えるモダンなフレームとの対比が唯一無二の存在感を放つ。

イタリアンブラスハットスタンド
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Italy 1960年代(推定)

イタリアならではのスタイリッシュなデザイン。直線的なディテールでありながら、どこかクラシカルな雰囲気があり気品漂う逸品。ブラックのメタルとブラスのマッチが素晴らしく、一つのアートピースの様に空間を彩る。比較的クロムメッキが多くスタイリッシュなイメージのイタリアヴィンテージだが、そのなかに重厚感がプラスされ、キャラクター性に溢れるプロダクトに仕上がっている。

「DESIGN DISCOVE-Re Lloyd's Wardrobe -Brit × Italy-」開催概要

会期2025年3月29日(土)~4月13日(日)
時間11:00~19:00
会場ロイズ・アンティークス EGOIST
ロイズ・アンティークス 青山
URLhttps://tinyurl.com/2shkp7yr