柚木とMUJIの軌跡をたどる

Life in Art 柚木沙弥郎展覧会 「ワクワクしなきゃ、つまらない」がATELIER MUJI GINZAで2025年4月18日(金)から6月8日(日)まで開催される。本展では、無印良品を展開する良品計画が、染色家である柚木が思い描く豊かな暮らしに対する想いに共鳴し、柚木との出会いからこれまで一緒に創ってきたアート作品やプロダクトの数々を紹介する。

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また、IDÉE SHOP Jiyugaoka 4F IDÉE GALLERY AND BOOKSでは柚木沙弥郎 リトグラフ展「パリ、左岸にて」が同時開催される(5月19日まで)。柚木がパリ・セーヌ左岸のIdem ParisでIDÉEと制作したリトグラフの創作の軌跡が紹介される。2016~2020年に制作したリトグラフのうち、特に人気の高かった8作品が限定復刻される。

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良品計画と染色家・柚木沙弥郎

良品計画は、2011年から取り組んでいるアートプロジェクト「Life in Art」 を通して、柚木と様々な企画を進めてきた。「Life in Art」は、アートは単なる美ではなく、自分がそれをどう見てどう考えるのか、自分がどのような人生を生きたいのか、社会や地域、人とどう関わりたいかということを問いかけ、日常芸術をテーマに有名無名、時代性、国内外関係なく、クリエーションに共感するアーティストや作家の作品紹介から、展示会・コラボレーションなど、日々の暮らしを彩るアートを紹介するプログラム。

2014年の型染作品の展示会を皮切りに、ピカソやマティスも通っていたパリの老舗リトグラフ工房「Idem Paris」でのオリジナルリトグラフ制作や、国内外のクリエイターとの共作まで、多種多様な視点でアートのある暮らしを提案。さらに取り組みは広がり、より多くの方々に日々の生活を楽しんでもらうことをコンセプトに、手ぬぐいや浴衣などのプロダクトも手がけてきた。柚木とのものづくりは、常にこれからの暮らしについて考えることからスタートし、現代のライフスタイルにも馴染み、モダンでありながら楽しく、使うほどに愛着が増す、生活に寄り添うものづくりを目指したものとなった。

両展示にあわせ、書籍『SAMIRO YUNOKI LITHOGRAPHIES in Paris, Rive Gauche(柚木沙弥郎 リトグラフ作品集・パリ、左岸にて)』がATELIER MUJI GINZAとイデーショップ自由が丘店で販売される。

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柚木沙弥郎

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染色家、1922年東京生まれ。柳宗悦が提唱する「民藝」との出会いを機に、芹沢銈介に弟子入りし染色の道を志す。1955年、銀座のたくみ工芸店にて初個展。以降50年以上にわたり制作を続け、数多くの作品を発表する。フランス国立ギメ東洋美術館、日本民藝館、世田谷美術館をはじめ国内外で展覧会を開催し、好評を博す。2024年1月逝去。

Life in Art 柚木沙弥郎 展覧会 「ワクワクしなきゃ、つまらない」開催概要

会期2025年4月18日(金)~6月8日(日)
時間11:00~21:00
会場無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
URLhttps://tinyurl.com/43nzeaps