首都の発展と近代化を象徴

建築事務所OODA設計による50階建てのタワー「Bond」は、アルバニア・ティラナの西部、ドリタン・ホシャ通りの交差点に位置する。アルバニアの首都の発展と近代化を象徴するランドマークとして設計されている。建物は住居、商業施設、オフィス、ホテルを一体化しており、都市の活気に満ちた生活を反映している。

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Aerial View
Photo credit: Plomp

ファサードは社会の歴史や文化を表現し、変革し、反映する力を持っている。Boundはティラナに新たな立面をもたらし、進歩と都市の変貌を象徴している。また、建物のパラメトリックな構造はアルバニアのカーペットの伝統的な模様を反映し、ファサードに独特のテクスチャを生み出す。ダンサーが一つ一つの動きに精度を持たせるように、この建物は都市の進化するアイデンティティを映し出す歴史と文化の織物を織りなす。OODAのアプローチは、ティラナの歴史的遺産の影響を現代建築の実践と融合させ、都市の進化するアイデンティティを物理的に表現している。

異なる高さの2つのボリュームが都市景観においてプライエのように交わり、バレエの優雅さを彷彿とさせるシルエットを形成している形状の相互作用は、大きな都市ボリュームを回避し、建物に優雅で象徴的な存在感を与えている。アルバニアの山々にインスピレーションを得た公共スペースと緑地は対話を促し、地域社会の生活を豊かにすることを目的としている。植物はこれらの山々に見られる自然なグラデーションを模倣しており、高層階には耐性があり、高山植物を思わせる植栽が施され、低層階には山間の谷を反映する多様な植栽が施されている。これにより多様で豊かな体験が提供され、様々なテクスチャと香りが楽しむことができる。

OODA

建築事務所OODAは様々な国籍の50人以上のメンバーで構成されており、スケールやプログラムの異なるプロジェクトに取り組んでいる。個々の住宅から大規模な住宅ビルやホテル、さらには公共施設からマスタープランに至るまで、現在60万平方メートル以上の建設がOODAの管理下にある。全てのチームメンバーが階級や階層がないフラットな組織構造の中でデザインプロセスが進行している。