世界的に活躍するふたりの仕事をスケッチを通して見つめ直す
建築家坂茂とグラフィックデザイナー原研哉の対談イベントが、2025年2月15日(土)に代官山蔦屋書店とオンラインで開催される。両氏は昨年12月にスケッチ集(坂茂『坂茂スケッチ集』光村推古書院、原研哉『DRAW』美術出版社)を刊行したことから、両氏がこれまで歩んできた足跡ともいえるスケッチ集の発売を記念して行われる。世界的に活躍する二人の仕事を、スケッチを通して見つめ直すことで、建築、デザインの思考の真髄に迫る。
参加は事前申込制。専用サイトで購入できる。
書籍について
坂茂『坂茂 スケッチ集』
世界的に優れた建築家に贈られ「建築界のノーベル賞」ともいわれるプリツカー賞を2014年に受賞した建築家・坂茂。建築の構想はすべて自身のスケッチから生み出される。今まで書きためたスケッチから厳選して400点超を収録。
原研哉『DRAW』
無印良品のアートディレクション、松屋銀座、森ビル、蔦屋書店、GINZA SIX、MIKIMOTO、ヤマト運輸、中国の小米のVIデザインなど、幅広い活動をみせるデザイナー・原研哉、初のスケッチ集。
ロゴデザイン、ポスター、展覧会、書籍など多岐にわたる仕事そのすべてをスケッチやドローイングから始めるという。原の活動を、スケッチを通じてみることで思考の根源、デザインという営みのリアリティを物語る1冊。
坂茂(ばん・しげる)
1957年東京生まれ。78–80年、南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)在学。84年クーパー・ユニオン建築学部(NY)を卒業。82–83年磯崎新アトリエに勤務。85年坂茂建築設計を設立。東京、パリ、ニューヨークに事務所を構える。95年、NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を設立。同年から99年にかけて国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタントを務める。作品づくりと平行して、世界各地で災害支援活動を行い、プリツカー建築賞(2014年)、マザー・テレサ社会正義賞(2017年)、アストゥリアス皇太子賞平和部門(2022年)、高松宮殿下記念世界文化賞建築部門(2024年)など受賞。
代表作に、「紙の教会 神戸(1995)」、「ハノーバー国際博覧会日本館(2000)」、「ポンピドー・センター メス(2010)」、「紙のカテドラル(2013)」、「大分県立美術館(2014)」、「静岡県富士山世界遺産センター(2017)」、「ラ・セーヌ・ミュジカル(2017)」、「スウォッチ・オメガ(2019)」、「禅坊 靖寧(2022)」、「SIMOSE(2023)」、「豊田市博物館(2024)」などがある。現在、ニュー・ヨーロピアン・バウハウス委員、芝浦工業大学特別招聘教授。
原研哉(はら・けんや)
1958年生まれ。グラフィックデザイナー。日本デザインセンター代表取締役社長。武蔵野美術大学教授。
世界各地を巡回し、広く影響を与えた「RE-DESIGN:日常の21 世紀」展をはじめ、「HAPTIC」「SENSEWARE」「Ex-formation」など既存の価値観を更新するキーワードを擁する展覧会や教育活動を展開。また、長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、愛知万博のプロモーションでは、深く日本文化に根ざしたデザインを実践した。
2002年より無印良品のアートディレクター。松屋銀座、森ビル、蔦屋書店、GINZA SIX、MIKIMOTO、ヤマト運輸のVIデザインなど、活動領域は極めて広い。「JAPAN HOUSE」では総合プロデューサーを務め、日本への興味を喚起する仕事に注力している。2019年7月にウェブサイト「低空飛行」を立ち上げ、個人の視点から、高解像度な日本紹介を始め、観光分野に新たなアプローチを試みている。
著書『デザインのデザイン』(岩波書店、2003年)、『DESIGNING DESIGN』(Lars Müller Publishers, 2007)、『白』(中央公論新社、2008年)、『日本のデザイン』(岩波新書、2011年)、『白百』(中央公論新社、2018年)、『低空飛行』(岩波新書、2022年) など著書多数。
坂茂、原研哉 スケッチ集出版記念対談 開催概要
日時 | 2025年2月15日(土)19:00~21:00 |
会場 | 代官山蔦屋書店 SHARE LOUNGE(3号館2階) |
定員 | 会場:65名、オンライン:400名 |
申込 | https://tinyurl.com/5n7r76d7 |
URL | https://tinyurl.com/28ztvhv7 |