世界的建築物が舞台のルイ・ヴィトン クルーズ・コレクション、2023はカリフォルニアのブルータス建築「ソーク研究所」に決定

ルイ・ヴィトンは、2023クルーズ・コレクションの開催をカリフォルニア州サンディエゴ郊外のラホヤにあるソーク研究所で開催すると発表した。ソーク研究所で初めて開催されるファッションショーとなる本コレクションは、公式サイトと公式ソーシャルメディアにてライブ配信される予定。

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まるで鏡に映したように美しい2棟のコンクリート建築に囲まれた中庭は、29の独立した科学施設(総面積41万平方フィート以上)と自然、空、海が一体となった複合施設の中心となっている。 Credit: Salk Institute.

建築の旅を続け、世界有数の壮大な建築物を舞台にクルーズ・コレクションを発表してきたルイ・ヴィトン。ウィメンズ アーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエールにとって、これらの建築物はインスピレーションの源となっている。これまで、2015年にはカリフォルニア州パームスプリングスに佇むジョン・ロートナー[KK1] によってデザインされたボブ・アンド・ドロレス・ホープ・エステート、2016年にはブラジルの著名建築家、オスカー・ニーマイヤー設計のニテロイ現代美術館(MAC)、2017年には滋賀県にあるイオ・ミン・ペイ設計のMIHO MUSEUM、エーロ・サーリネンが手掛けたニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港 TWAフライトセンターなどの建築物がショー会場として選ばれている。

ソーク研究所

1965年に完成したソーク研究所は、エストニア生まれの著名なアメリカ人建築家、ルイス・カーンが創設者ジョナス・ソーク博士と共同で設計。ソーク博士は世界で初めて、安全かつ有効なポリオワクチンの開発に成功した人物でもある。太平洋を一望できるソーク研究所は、近代建築の粋を集めた設計で、大胆なラインと緻密なスケールを融合させたブルータリズム様式が特長。米国でも最も重要な建築物の1つと言われるソーク研究所は、独立した非営利研究施設で、世界的に著名な科学者が集まり、老化、癌、神経科学、免疫、気候変動などの分野で、歴史を変える発見に取組んでいる。

ソーク研究所は、建築や科学の分野で素晴らしい価値があるだけでなく、ルイ・ヴィトンが巡る「旅」にとっても重要な場所となっている。2019年のトラベル・キャンペーンの舞台として、さらにメゾンの歴史と最旬情報を紹介する冊子「LV The Book #10」の中の1章「The California Issue」でも取上げられた場所で、メゾンの永遠のリファレンスであり、インスピレーションの源でもある。

ソーク研究所は、私にとって常に驚きと発見に満ちた場所であり、太平洋とカリフォルニアの夕日を背景にしたルイス・カーンの壮大なブルータリズム建築は、私に限りないインスピレーションを与えてくれるのです。同時に、知性、知識、科学の力への信頼を讃える場所でもあります。

ウィメンズ アーティスティック・ディレクター

二コラ・ジェスキエール