ものづくりをドキュメントしつつ異次元の世界が姿を現す

ヴァレクストラInside of the Edges and Lines_fumiko imanoの双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」展が21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で2024年7月6日(土)から7月15日(月・祝)まで開催される。アーティスト・fumiko imanoが、イタリアはミラノで1937年に創業したレザー製品のブランドValextra(ヴァレクストラ)の工房で撮りおろした写真から生まれた、新作アートを世界に先駆け初公開する。

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©fumiko imano

fumiko imanoの作品には、セルフポートレートから生まれた双子がたびたび登場するが、imanoは双子を「妖精」のような存在と呼びながらファンタジーとは一線を引き、双子と彼女たちのぬいぐるみの動物が映り込む写真を家族のアルバムにも似た「リアル」な瞬間の切り取りだと語っている。作品は、伝統に裏付けされた一つ一つのプロセスを経てハンドバッグが形成されていく瞬間が捉えられているという意味で、ものづくりのドキュメンタリー性の高い作品といえる。同時に、気付かずに見逃してしまいそうな、写真をカットしてコラージュしたエッジからは異次元の世界が姿を現し、「現実」のゆらぎを鑑賞者に突きつける。

fumiko imano

アーティスト。1974年日立市生まれ。幼少期をブラジルのリオデジャネイロで過ごす。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファインアートを、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションでファッションフォトを学ぶ。セルフポートレートを題材にアート作品を作り続け、自身を双子にしたコラージュ作品で国内外で評価を得る。現在、日本を拠点に展覧会や雑誌、 ファッションブランドとのコラボレーションを中心に活動中。

ヴァレクストラ

1937年にジョヴァンニ・フォンタナによって設立。イタリアを代表するラグジュアリーレザーブランドのひとつで、故郷ミラノからインスピレーションを得たヴァレクストラのハンドバッグとラゲージは、「エンジニアリング ビューティー」を追求することで、意義ある日常的な欲望のオブジェを生み出す様を表現している。ヴァレクストラの全ての商品には、そのクラフツマンシップの中に、継続と革新が共生している。

ヴァレクストラ「Inside of the Edges and Lines_fumiko imanoの双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」展 開催概要

会期2024年7月6日(土)~7月15日(月・祝)
時間10:00~19:00
会場21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
料金無料
URLhttps://tinyurl.com/3rz3wsrp