アートとファッションとの対話を探求する
『Gucci Prospettive』 は、アートとファッションとの対話を探求するというクリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノのコミットメントを推進するグッチの新たなプロジェクトのひとつで、本書を第1号として今後もグッチのコレクション発表のタイミングに合わせて刊行される。イタリア・プラートのルイジ・ペッチ現代美術センター館長でありローマ・クアドリエンナーレの元キュレーター(2018 - 2021年)であるステファノ・コッリチェッリ・カゴール博士は、第1号『Gucci Prospettive n.1, Milano Ancora』に寄せて、本書のビジョンを次のように記している(抄録)。
本書はミラノへのラブレターである。アート作品が文学、音楽、映画、ファッション、歴史と交差し、戦後から現代に至るミラノの文化的・芸術的歴史の断片を物語る。それらが交錯しながら続いていくリレーの中で、アーティストたちは美と欲望の場としてのミラノを語り、新しい空間と新しい自分を思い描いて伝統を超えていく。
ルイジ・ペッチ現代美術センター館長 / ローマ・クアドリエンナーレ元キュレーター ステファノ・コッリチェッリ・カゴール
本書には、サバト・デ・サルノがブレラ美術アカデミーの協力を得て、近年のアカデミー卒業生の中から選出したアーティストたち、クリスティアーノ・リッツォ、マルティーノ・サントリ、ヌーラ・タフェッシュ、ヴァレリオ・エリオガバロ・トリシの作品が収録されている。
またそれらの作品は、2023年9月19日から9月23日まで、ミラノ・ブレラ地区のフィオーリ・キアーリ通り5番地の特設ギャラリーにて一般公開される。