日本の提灯を現代的に再解釈
日本の照明デザイン会社アンビエンテックが光と色の間を優雅に舞うミニマルなランタン「MADCO(マドコ)」を発表した。エリザ・オッシノによるデザインのマドコはファッションアクセサリーのようでもある。日本文化に深い感謝の念を抱いているというオッシノは、MADCOで伝統的な照明器具の過去と象徴的なイメージの両方に敬意を表し、シンプルでモダンな雰囲気を目指したという。

MADCO lamps in five distinct colors: Olive, Peach, Terracotta, Mustard, and Cherry
Photo credit: Hiroshi Iwasaki
便利な持ち手も兼ねた細身のメタルフレームの上に、優雅に鎮座しているMADCOの発光コアは、シンプルな球体のエレガントなフォルムで360°の回転範囲で無数の照明構成を可能にしている。部品と変圧器を収納する下部のキャップは、オリーブ、ピーチ、テラコッタ、マスタード、チェリーの5色の温かみのある洗練された色調から選ぶことができる。球体をアイコニックな純粋さとして作品に取り入れ、軽さ、幾何学的な抽象性、単色による優美さが印象的だ。
- Terracotta color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Cherry color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Mustard color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Olive color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Peach color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
どんな空間にも遊び心のあるエレガントなオーラを
オッシノは、MADCOの丸みと回転する仕様は、それを生き生きとした共感できるオブジェ、つまり小さなキャラクターと捉え、デザインを考えるときに娘のマッダレーナの丸い顔を思い浮かべたという。また、ランタンに対する彼女の個人的な解釈として、MADCOをモデルが身につけるファッションアクセサリーとしてフィーチャー。USB-Cコネクターで簡単に充電でき、高い防水性能(IP66)を誇るMADCOは、持ち運びが可能で、驚くほど多目的に使用できる。テラス、リビングルーム、ベッドルーム、バスルームなど、MADCOはどのような環境にも浮遊感と気まぐれなエレガンスを与えてくれる。屋外レストランからホテルのラウンジに至るまで、さまざまなシーンにもフィットする。
光、色、テクノロジーを融合させたアンビエンテックブランドの新たな総合体
光の詩的な美しさ、機能性、巧みな色使い、そして雰囲気が凝縮されたMADCOには、アンビエンテックのポータブル照明の本質である、技術、精密な職人技、形式的な純粋さの調和の取れた融合の、新鮮で独創的な解釈が確立されている。
- Photo credit: Valentina Sommariva
- Style and Light in One Photo credit: Valentina Sommariva
- 360° Rotation for Perfect Lighting Photo credit: Valentina Sommariva
- Waterproof portable lamp (IP66) Photo credit: Valentina Sommariva
- MADCO lamps in five distinct colors: Olive, Peach, Terracotta, Mustard, and Cherry Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Terracotta color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Cherry color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Mustard color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Olive color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
- Peach color Photo credit: Hiroshi Iwasaki
アンビエンテック
久野義憲によって2009年に設立された照明デザイン会社。1999年、久野はプロ用写真機材の水中ライト事業に特化するエーオーアイ・ジャパンを設立。深海の圧力に耐え、深淵を照らす耐久性の高いポータブル製品を作るために必要な技術的専門知識とノウハウが培われ、アンビエンテックの開発母体となった。以降、アウトドアからバスルーム、家庭からエレガントなカフェまで、日常空間のためのポータブル照明の新境地を開拓。高品質の部品と洗練されたデザインが一体となり、他にはない製品を生み出している。
エリザ・オッシノ
シチリア生まれの建築家兼デザイナー。ミラノ工科大学で学ぶ。2006年にエリザ・オッシノ・スタジオを設立し、住宅や店舗のインテリア、プロダクトデザイン、アートディレクション、セットデザインなどを手がける。デザインにおいて、彼女は本質的な線と幾何学、空間に顕著な風景学的感覚を与えることのできるサインを重要視している。