多文化共生×東京芸術劇場「アーティストの視点から多文化社会を捉える」全三回

東京芸術劇場では、「多文化共生」をテーマに、在住外国人や外国にルーツをもつ人々とアート(舞台芸術)との関係を探る、3組のアーティストによるレクチャーシリーズ「アーティストの視点から多文化社会を捉える」を2021年12月から2022年3月まで全3回開催する。東京に住む外国人は約53万人、180以上の国や地域の人々が暮らしている。国籍や習慣、言語などが違う人々が共に生きる多文化社会とどう向き合うのか、3組のアーティストを招き、それぞれの視点からの話を聞く。

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「アーティストの視点から多文化社会を捉える」

多文化共生×東京芸術劇場 公開レクチャーシリーズ 「アーティストの視点から多文化社会を捉える」《全3回》概要

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「アーティストの視点から多文化社会を捉える」

vol.1 「多文化共生とアート」

マクドナルドで難民の講義を受ける「マクドナルドラジオ大学」、東京の街を東京に住む外国人たちがガイドするツアーパフォーマンス「東京修学旅行プロジェクト」などを行ってきた高山明が、「多文化共生とアート」をテーマにレクチャー。美術家・文筆家の肥高茉実とのトークも実施。

日時:2021年12月8日(水) 19:00~21:00

会場:オンライン(Zoom)

高山明(Port B主宰・演出家)×モデレーター:肥髙茉実(美術家、文筆家)

  • 高山明 /Akira Takayama:演出家・アーティスト。演劇ユニットPort B主宰。既存の演劇の枠組を超え、現実の都市や社会に介入するプロジェクトを世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、教育といった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的思考や発想によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。
  • 肥髙茉実 /Mami Hidaka:美術家・文筆家。2018年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。同年より「美術手帖」「i-D Japan」「tattva」などカルチャー誌を中心に執筆中。「She is」ではエッセイ「孤島にて」を連載(~2021年3月)。主にアートを通じてジェンダーやポスト資本主義などの社会問題に言及する。近年は執筆業と作品展示のほか、メディアや展覧会のキュレーションサポートなどへと活動を拡張。主な展覧会に「静謐な光、游泳のかたち」(2020)など。

vol.2 「東京に住む外国人の声と影」

海外にルーツを持つ人々の「東京」をめぐるオーラルヒストリーを影絵化するプロジェクト「東京影絵クラブ」宮本武典が、多様な視座をスクリーンに映し出しながら、母語や根ざす文化が異なる人々がともに生きる「あたらしい東京」に着目したこのプロジェクトについて、パフォーマンスを織り交ぜながら語る。

日時:1月25日(火) 18:30~21:00 

会場:東京芸術劇場シンフォニースペース(5階)

東京影絵クラブ 宮本武典(キュレーター)×川村亘平斎(影絵師・音楽家)

  • 宮本武典 /Takenori Miyamoto:キュレーター、アートプロデューサー。大学や美術館を起点に、自治体・企業・地域コミュニティと協働するアートプロジェクトや教育プログラムを展開。主な事業として「山形ビエンナーレ」(2014~2018)、「東京ビエンナーレ2020/2021」、「角川武蔵野ミュージアム」(2019)、「東根市公益文化施設まなびあテラス」など。2018年まで東北芸術工科大学教授・主任学芸員。現在、東京藝術大学テクニカルインストラクター。
  • 川村亘平斎 /Kouheisai Kawamura:影絵師、ミュージシャン。インドネシア共和国・バリ島にのべ2年間滞在し、影絵人形芝居「ワヤン・クリット」と伝統打楽器「ガムラン」を学ぶ。アジアを中心に世界各国で影絵と音楽のパフォーマンスを発表。また、日本各地でフィールドワークやワークショップを通じて、土地に残る物語を影絵作品として再生させる活動に取り組む。ガムランを使った音楽ユニット「滞空時間」主宰。第27回五島記念文化賞美術新人賞受賞(2016)。


vol.3 「海外にルーツを持つアーティストと多文化共生」

ブラジルにルーツを持つ演出家 橋本清。本人の出自や多文化共生にまつわる事柄をy/n自らリサーチし、日本の多文化社会の状況に向き合いながら、2022年度以降に上演予定の新作レクチャーパフォーマンスに向けたトーク&パフォーマンス(ワークインプログレス)を実施する。

日時:2021年3月19日(土) 15:00~17:00

会場:東京芸術劇場シンフォニースペース(5階)

y/n(橋本清+山﨑健太)×モデレーター:若林朋子(プロジェクト・コーディネーター)

  • y/n(橋本清+山﨑健太):演出家・俳優の橋本清と批評家・ドラマトゥルクの山﨑健太によるユニット(2019年結成)。リサーチやドキュメンテーションに基づくパフォーマンスなどのプロジェクトを展開し、持続的な活動を目指す。y/nは二項対立、矛盾、答えに達する以前の状態、検索不可能性=不可視性、匿名性、個人的な欲望、円を含意する。
  • モデレーター:若林朋子:プロジェクト・コーディネーター/プランナー/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授。1999~2013年企業メセナ協議会勤務。企業が行う文化活動と芸術支援の環境整備、企業によるメセナ活動の企画開発に従事。2013年よりフリー。「ともに最適解を考える」をモットーに、事業コーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、助成プログラムの開発、コンサル、自治体の文化政策やNPO運営支援等に取り組む。

多文化共生×東京芸術劇場「アーティストの視点から多文化社会を捉える」《全3回》概要

日時vol.1:2021年12月8日(水) 19:00~21:00
vol.2:1月25日(火) 18:30~21:00
vol.3:2021年3月19日(土) 15:00~17:00
会場vol.1:オンライン(Zoom)
vol.2・vol.3:東京芸術劇場シンフォニースペース(5階)
料金(税込)各回1,000円
定員各回50名程度(先着順・要事前申込み)
申込方法申込みフォームより予約
問合せ東京芸術劇場 教育普及担当 03-5391-2111(代表)