国内外から300組の出版社・ギャラリー・アーティストが集結する世界的アートブックイベント
第14回TOKYO ART BOOK FAIR(TABF)が、東京都現代美術館で2024年11月28日(木)から12月1日(日)まで開催される。今年も世界各国から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが集結し、アートブックやZINEの魅力を来場者に直接伝える。TABFの恒例企画「ゲストカントリー」の第8弾として、今回はドイツを特集。グーテンベルク印刷機の誕生地として知られ、高度な印刷技術を持つドイツは現代アートと多様な表現に富んだ出版文化を誇る。
展示では、アーティストのステファン・マルクスや、ベルリンのアートブックフェア「MISS READ」、老舗出版社「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König」、そして「世界一美しい本」を制作するSteidlをはじめとした多様なブックメイカーたちが登場する。本展示ではステファン・マルクスの90冊以上のアーティストブックを紹介する「Die Hefte」や、毎年ベルリンで開催されるアートブックフェア「MISS READ」のポスターや出版物の展示、さらに「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König」のアーカイブ展示など、ドイツの出版文化の幅広い世界を探ることができる。さらに、「Steidl Book Culture」展ではロバート・フランク、ナン・ゴールディン、カール・ラガーフェルドなどの書籍約1,100タイトルを一堂に展示し、同社が手がけたアートブック制作の歴史を体感できる内容となっている。
また、東京都現代美術館で12月21日から開催される展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」に先駆け、坂本龍一の愛書や読書空間を再現する「坂本図書分室」も初めて外部展示として登場。坂本の創作活動や思索の糧となった書籍の数々を展示し、来場者は彼の精神世界に触れることができる。イベント中は多彩なプログラムも実施予定。トークショーやワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンス、地域連動企画「ネイバーズ」など、アートブックにまつわる様々なアクティビティが用意されている。ニューバランスジャパン、BEAMS CULTUART、THREEなどのスペシャルブースも登場し、最新のクリエイティブプロジェクトを発表する。
ゲストカントリー第8弾:ドイツ
- Stefan Marx – Die Hefte:ステファン・マルクスがこれまでに制作したアーティストブックを一堂に集め、彼のユーモアと鋭い観察力に満ちた作品を紹介
- MISS READ – Posters & Publications from 2009-2024:ベルリンで毎年開催される「MISS READ」のポスターや関連書籍を展示し、アートブックフェアの歴史を紐解く
- Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König Archive:ドイツの老舗出版社が手掛けた貴重な書籍を通じ、アーティストとの深い繋がりと出版の歴史を紹介
- Steidl Book Culture:「Steidl」が制作した約1,100タイトルの書籍を展示し、現代のアート出版における最前線を示す
- Doitsu Art Buchmarkt : テファン・マルクス、ミハリス・ピヒラー、キュレーターの中島点⼦、クリエイティブエージェンシーの「Studio Yukiko」、書店「do you read me?!」がセレクトしたアートブックや ZINE を並べ、ドイツのアートブックの多様な表現に触れる機会を創出
スペシャル展示とブース
- 坂本図書分室: 坂本龍一の書籍や読書空間を再現し、彼の精神世界に触れる展示
- Nieves Zinematic Universe:スイスの出版社「Nieves」によるZINEシリーズ400冊目の記念展示
「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」イベント概要
会期 | 2024年11月28日(木)12:00–19:00 / 11月29日(金)から12月1日(日)まで11:00–18:00 |
会場 | 東京都現代美術館 企画展示室 B2F、エントランスホールほか |
URL | https://tokyoartbookfair.com/ |