色彩を通して平和と愛を表現するインスタレーション
日本のクリエイティブユニットSPREADが2025年10月22日から10月26日までレバノン・ベイルートで開催される「We Design Beirut 2025」で、新作《Much Peace, Love and Joy》を発表する。会場はヴィラ・オーディ・モザイク・ミュージアム(Villa Audi Mosaic Museum)とイムーブル・ド・リュニオン(Immeuble de l’Union)の2カ所。異なる構成で2つのバージョンが展示される。
本作は「色によって幸福を生み出す」という理念から生まれた没入型インスタレーションである。特殊な活版印刷によって刷られた鮮やかな色のグラデーションを、手でちぎり有機的な形状をつくる。それらを空間に浮遊させたネット状の構成と、額装された作品群として見せる構成の2通りで展示する。
どちらも軽やかさと動きを感じさせるもので、色を媒介とした存在・想像・つながりのメタファーを表現している。「色そのものが美しい。人にはそれぞれ惹かれる色があり、その一つひとつが個々の感性とつながる。作品を通して人は自身の記憶や感情を旅するように体験するだろう。」とSPREADはコメントしている。《Much Peace, Love and Joy》は、SPREADが掲げる「色の力で社会を前進させる」というビジョンを体現しており、色彩が人々を結びつけ、平和・愛・喜びを共有する場を創出する。
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
- Immeuble de l’Union (picture by Youssef Itani)
We Design Beirut
レバノン内戦から50年を経た今、分断された文化を再び紡ぐ目的で設立された「We Design Beirut」は、レバノンのクリエイティブシーンを祝福するデザインイベントである。200名を超えるデザイナーや職人、学生が参加し、地域社会のつながりと協働を促すプラットフォームとして機能している。初回は地域紛争の影響で2023年から延期されたが、2024年5月に初開催され、2025年は第2回目の開催となる。
Villa Audi Mosaic Museum
キュレーター:グレゴリー・ガツェレリア(SMO Gallery創設者)
オスマン様式とヨーロッパ建築が融合する歴史的建築の中で、記憶と存在をテーマにした作品を紹介する。
Immeuble de l’Union
1950年代のモダニズム建築。現在、建築家カリム・ネーダーが改修を進めており、Atelier33との共催展示としてベイルートの都市再生を
象徴する空間を演出する。
SPREAD
SPREAD(スプレッド)は、山田春奈と小林寛和によるクリエイティブユニット。ランドスケープデザインの長期的視点とグラフィックデザインの鮮烈な色彩表現を融合し、記憶や感情を作品に取り入れながら、想像を広げるデザインを発信している。これまでにミラノのAlcova、バーゼルのRappaz Museum、東京のスパイラルなど国内外で作品を発表。レッド・ドット・デザイン・アワード(グランプリ)、ドイツデザインアワード(ゴールド)、グッドデザインアワードなど数多くの受賞歴を持つ。

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