岩手県北上市の「カシミヤニット新工場」にて「立地調印式」を開催

岩手県北上市の自社工場で「高級カシミヤニット」をつくるユーティーオーは、英国のハンツマンや豪州J.H.カトラー等海外高級紳士服店にて日本のニットブランドとしては初の取扱いが決定し、海外展開に向けた生産拡大のため、"廃校"になった市内の旧黒岩小学校の校舎へ工場を移転。2024年5月11日(土)に北上市長や商工会、地区交流センター代表の立会いのもと、地元の伝統芸能の演舞も交えた「立地調印式」を開催する。

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"廃校校舎"をリノベーションした「新工場」と、地元の20~40代の「カシミヤ職人」

アパレルブランド生産拠点の海外移転が相次ぐ中、「北上市をカシミヤニットの聖地にしたい」という目標を掲げ、地元に親しまれてきた小学校の面影を守って地域とより連携していく。

廃校校舎をリノベーションした、緑豊かなカシミヤニット工場

新工場

木造建築2階建て 広さは「968平米」(前工場の約4倍)

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2023年3月に149年の歴史に幕を閉じた、旧黒岩小学校の木造校舎を再活用

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1994年に「職人が心豊かにものづくりに専念できる工場」をイメージして描いたイラスト

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モノづくり環境

工場の一般的な暗いイメージと比べ、北上の景色が一面に見え光が差し込む、モノづくりに集中しやすい明るい工場

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小学校の面影を残しつつリノベーションした、“光が差し込む”モノづくり環境

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海外8ヶ国で販売決定

イギリス、フランス、スイス、アメリカ、オーストラリア、香港、中国、韓国

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「立地調印式」は多目的ホールで開催

近年「エシカル(倫理的)なファッション」が取り上げられるようになり大量生産・消費に疑問が投げかけられるようになりました。

アパレルの仕事をする以前に、ファッション業界の視察ツアー等を手がける旅行代理店を営んだ経験から、世界的デザイナーの島田順子氏や世界基準のものづくりの先端で様々な啓示を受けて「最高級の素材で最高の製品をお届けして長くご愛用 いただくこと」をモットーに、内モンゴルの特定エリアのカシミヤを用いて、世界的にも珍しいオーダーメイド方式を採用するものづくりを推進してまいりました。
カシミヤに特化したブランドを確立する過程では様々な紆余曲折を経験しましたが、2014年から自社工場の所在地である岩手県北上市の「ふるさと納税」返礼品として採用されたことを受け、毎年北上市への2億円の寄付金を達成し、日本全国の愛用者にカシミヤニットをお届けしています。
2023年には英国サビルローの超名門店「ハンツマン」をはじめ、欧米・オーストラリアなど海外の高級ブティックでも取り扱いが決定。当社ブランドの品質に絶賛を受けて、日本のみならず今後は世界へと発信してまいります。

UTO代表 宇土寿和

今後の展望

  • 職人の増員:地元の若者や女性の雇用促進に貢献
  • 「工場体験」「社会科見学」「観光客誘致」を実施:ゆとりのある工場の空間を生かし、教育や観光などの分野で地域の活性化に貢献

北上市とUTO

2005年に設立した山梨工場が職人不足等により閉鎖に追い込まれ、偶然同じ時期に北上市のニット工場が閉鎖し、職人が勤め先を探していると聞きつけた社長がその職人を雇用するため、2011年に工場を岩手県に移転。2014年より北上市のふるさと納税返礼品としてUTOの カシミヤニットが採用され10年間で18億円超の寄付を計上している。また、震災のあった翌年より現在まで13年間に渡り、復興支援として売上の一部を北上市に寄付(2024年からは持続可能な支援のため岩手県に寄付先を変更)。北上市とUTOの長年の信頼関係のもと今回の移転が実現した。