最新作11点を展示販売

ARTDYNEで梅原義幸個展「ものと私」が2024年4月20日(土)から5月12日(日)まで開催される。梅原は下地を施したキャンバスにペインティングナイフで何層にも絵具を重ねて画面を作り上げていくという制作方法をとっており、重厚な表面は物質としての絵画の存在を見る者に認識させる。滑らかとは言い難い境界線やレイヤーは絵具の物質感をさらに直接的に伝え、生の質量の魅力を訴える。adf-web-magazine-yoshiyuki-umehara

「"もの"や風景の中から自然に表れて来る顔を描く」という梅原の言葉からは、モチーフへの深い愛着や温かな眼差しと共に、彼の「もの」の捉え方の特異さも強く感じさせる。今展では最新作11点を展示販売する。

アーティスト・ステートメント

私は高校生の頃に作った石膏の小さな石を今でも大切にしている。それはアトリエに置いてあり、眺めていると十年間の色々なことを思い出す。重ねた時間と記憶がこの石に対する愛着や気配を生み出している。

私は一枚のキャンバスに同じイメージを数回描き重ねる。それによりモチーフに重ねてきた時間や記憶を再現したいという訳ではなく、この過程を通じて新たに「絵(物)」と「私」の関係を築きたいと思っている。

梅原義幸

梅原義幸 Yoshiyuki Umehara プロフィール

1997年群馬県生まれ生まれ。2020年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。千葉県を拠点に制作を行っている、注目の若手作家のひとり。近年の主な個展に、2023年「透明な鏡」NIGHT OUT GALLERY / 東京、「山の日」ARTDYNE / 東京、2022年「FACE」GALLERY ROOM・A / 東京、「持って戻る」ARTDYNE / 東京。グループ展に2024年「Group Exhibition “DRAW LINES & SHAPES IN MY MAPS”」T&Y Gallery / LA、2023年「One face 2023」Art and Pulse / 東京、「ARTNAGOYA 2023」名古屋観光ホテル / 名古屋、「Into the Unknown」YK Presents / ソウル、「Opening Group Exhibition 2023」Bluey Bluey / Norwich,UKなどがある。

梅原義幸個展「ものと私」開催概要

会期2024年4月20日から5月12日まで
会場ARTDYNE
URLhttps://www.art-dyne.com/