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現代日本を代表するアーティスト大竹伸朗の40年以上に及ぶ創作活動を紹介する約500作品が集結

東京国立近代美術館にて、「大竹伸朗展」が2022年11月1日(火)から2023年2月5日(日)まで開催される。現代日本を代表するアーティスト大竹伸朗の40年以上に及ぶ創作活動を約500点で体感する、16年ぶりとなる大回顧展となる。adf-web-magazine-ohtakeshinro-momat-1

大竹伸朗(1955–) は、1980 年代初めに華々しくデビューして以来、絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーション、巨大な建造物に至るまで、猛々しい創作意欲でおびただしい数の仕事を手掛 け、トップランナーであり続けてきた。近年ではドクメンタ(2012 年)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013 年)の二大国際展に参加するなど、現代日本を代表するアーティストとして海外でも高く評価されている。また国内でも「東京2020 公式アートポスター展」への参加、国指定重要文化財「道後温泉本館」の保存修理工事現場を覆う巨大なテント幕作品《熱景/ NETSU-KEI》の公開など、精力的に活動を続けている。

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《ミスター・ピーナッツ》 1978-81年 91×72.5cm 個人蔵

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《憶景 14》 2018年 153×133×9.2cm

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《4 つのチャンス》 1984年 162×162cm

展示のみどころ

今年で開館70周年を迎える東京国立近代美術館でついに開催される本展は、2006年に東京都現代美術館で開催された「全景1955–2006」以来となる大竹大伸朗の規模な回顧展である。国際展に出品した作品を含むおよそ500点を7つのテーマ、「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」に基づいて構成する。ゆるやかにつながるテーマで、時代順にこだわることなく大竹の作品世界に没入し、その創作のエネルギーを体感できる。最初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、およそ500 点の作品が一堂に会し、小さな手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音など、ものと音が空間を埋め尽くす。

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《時憶 フィードバック》 2015年 42×42×96cm

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《 ひねもす叫び 新宿/新潟/熊本 》 1999 年 46.1 × 70.2cm

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《Wallpaper》 1978-79年 162×162.5cm

スナックの看板をモチーフにした代表作《ニューシャネル》(1998 年)をはじめとした「大竹文字」T シャツなどで人気を博す大竹伸朗グッズなど、本展開催にあわせて製作された展覧会オリジナルのニューグッズが続々登場する。

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《ダブ平&ニューシャネル》 1999年 公益財団法人 福武財団

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《モンシェリー 自画像としてのスクラップ小屋》 2012年 Commissioned by dOCUMENTA(13) Photo:山本真人

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会期中、東京国立近代美術館の外壁で《宇和島駅》(1997年) のネオンが輝く。《宇和島駅》 1997年 各190×90×180cm Photo:岡野圭

大竹伸朗(おおたけ・しんろう)プロフィール

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©︎Shinro Ohtake, photo by Shoko

大竹伸朗は、1955年東京都生まれの現代アーティスト。主な個展に熊本市現代美術館/水戸芸術館現代美術ギャラリー(2019)、パラソルユニット現代美術財団(2014)、高松市美術館(2013)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2013)、アートソンジェセンター (2012)、広島市現代美術館/福岡市美術館 (2007)、東京都現代美術館 (2006) など。また国立国際美術館(2018)、ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(2016)などの企画展や、ハワイ・トリエンナーレ(2022)、横浜トリエンナーレ(2014)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)など多数の国際展に参加。また「アゲインスト・ネイチャー」(1989)、「キャビネット・オブ・サインズ」(1991) など歴史的に重要な展覧会にも多く参加している。

「大竹伸朗展」開催概要

会期2022年11月1日(火)– 2023年2月5 日(日) 
会場東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー、2F ギャラリー4
時間10:00–17:00(金・土曜は20:00まで)
休館日月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月28 日–1月1日)、1月10日(火)
ウェブサイトhttps://bit.ly/3AqND7t

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