「さすてなぶるファッション®アワード 2020」の受賞者発表

FashionStudies®は、これからのサステナブルファッションを考える講座シリーズとして、「さすてなぶるファッション®”」を2016年から開催。これからのサステナブルファッションを考えていく指針の一つになればと、未来のサステナブルファッションを考えている「ひと」「コト」を表彰する、「さすてなぶるファッション®アワード」を創設。この度、さすてなぶるファッション®企画チームからなる「さすてなぶるファッション®アワード選考委員会」での厳正な審査を経て決定した、「さすてなぶるファッション® アワード 2020」の受賞者を発表した。adf-web-magazine-sustainable-fashion-award-2020

「ひと」部門:SREU (デザイナー 植木沙織 / ディレクター 米田年範)

SREU

2020SSシーズンよりスタートした、リメイクブランド。前身の FURUGI-NI-LACE は2016AWより東京にて、2018SSよりパリで発表。2020SS Rakuten Fashion Weekを機に、SREUとして発表を始める。シーズンテーマは設けておらず、一点物の既製服をコンセプトに掲げる。リメイクという軸は変わらずに、アップサイクルの要素も加えよりサスティナブルな服作りを目指す。

デザイナー 植木 沙織

文化ファッション大学院大学修了後、ニットOEMを経て、ユニクロ渋谷道玄坂店の VMDを経験。その後、ディレクター米田とともにブランドをスタート。

ディレクター 米田 年範

武蔵野美術大学にて建築を学び、文化ファッション大学院大学終了後、活動をスタート。2012年には、東京都が主催する「新人デザイナーファッション大賞」支援デザイナーとして選ばれ、2016年よりFURUGI-NI-LACEをスタート。2018年、株式会社ATENOYとして法人化。

授賞理由:「リメイクの枠を超えたデザイン」アップサイクルをファッションデザインの一つに定着させるファッションブランドになるとの期待感から。

シリーズ2.5次流通 Vol.01 1部 アップサイクルとITビジネス(FashionStudies®が協力したオンライン講座でSREUを紹介している動画)

「コト」部門:RENUプロジェクト

RENUプロジェクトとは

ファッション産業が抱える大量廃棄問題を解決するために世界では毎年約1,000億着もの衣料品が生産されているといわれており、その陰には膨大な量の廃棄繊維や要らなくなった衣料品が存在している。それらのうち、リサイクルに回されるものはほんの一部で、残りの大部分は廃棄・焼却・埋め立てのいずれかの方法で処理され、地球環境に大きな負荷を与えている。新しい衣料品が生産されるときには、有限である石油資源が消費されていることはいうまでもない。私たちが抱えるこのような課題に対して何か行動できないだろうか。そんな思いからスタートしたプロジェクト

授賞理由:「買った商品が、実は『RENU』の素材を使っていたということを実現したい」というプロジェクトリーダーの伊藤忠商事の下田の思いが、環境配慮型素材をファッション・ビジネスに定着させるプロジェクトになるだろうとの期待感から。