ネット時代に技術や情報をどう取り扱うのかを鑑賞者に問いかける
松山しげき個展「これは人間ですか?」が銀座 蔦屋書店内FOAM CONTEMPORARYで2023年12月9日(土)から12月26日(火)まで開催される。松山しげきは、1998年よりイラストレーターとして制作活動を開始。2011年以降はよりコンセプチュアルな作品制作を行うためにアーティストへと転身した。現在は、国内外のギャラリーにて絵画・彫刻・インスタレーション作品を中心に発表している。
インターネット上にアップロードされた人物の写真の目だけをトレースし、輪郭はモデルの人物とは全く異なる姿で幾何学模様のようなダズル迷彩を用いて描かれたポートレート作品《Portrait of dazzle》は、インターネットの匿名性や情報の不確かさが及ぼす危険性を表現した彼の代表作。
本展のタイトル「これは人間ですか?」は、近年ネット上でよく目にする人間のように振る舞う「ボット」を警戒し、電子掲示板上に投げかけられた質問からつけられた。本展では、《Portrait of dazzle》のほか、そこから派生しボットをテーマにした作品《Portrait of dazzle(bot)》と、フェイクニュースの拡散をテーマにした新作《Clipping》を発表する。テクノロジーの進化とともにAI技術も私たちの生活とは切り離せない存在となった昨今で、技術や情報をどう取り扱うのかを鑑賞者に問いかけるような作品群が並ぶ。展示作品は、会場で12月9日(土)11時より販売される。
松山しげき
主な展示は以下のとおり。
2023「ナルキッソスは水面を見続ける」 / 東京
2023「Study:大阪関西国際芸術祭 "二次元派展"」 / 大阪
2022「Fifty Shades of Grey」Geoffrey Bouillot × 松山しげき / パリ
2022「ubiquitous」松山しげき × feebee / 台北
2022「Portrait of Dazzle」/ ニューヨーク
2022「Portraits III Red room」/ 東京
2021「Duality」天野タケル×松山しげき / ベルリン
2021「アイジェンは世界を二次元で見る」 / 東京
2020 ドコモ x rooms 「みる、みられる。」 / 東京
2019「Communication : Dazzle room」 / 神奈川
2016「Paint it Black」/ 東京
2014「これは花ではない。」松山しげき × feebee / 埼玉
2011「UNEASINESS」 / 東京
FOAM CONTEMPORARY
柔軟な企画内容をイメージする〈液体(LIQUID)〉と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間〈個体(SOLID)〉を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、⽇本のアートシーンを多⾓的に映し出す表現空間。
ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩している。それは、⽇々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの⾃由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表している。時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注⽬すべき様々なアーティストを紹介していく。
銀座 蔦屋書店
本を介してアートと⽇本⽂化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案していく。
松山しげき「これは人間ですか?」開催概要
会期 | 2023年12月9日(土)~12月26日(火)※終了⽇は変更になる場合あり |
時間 | 11:00~19:00 ※最終日は18時まで |
定休日 | 月曜日 |
会場 | FOAM CONTEMPORARY |
料金 | 無料 |
主催 | 銀座 蔦屋書店 |
URL | https://tinyurl.com/2p934tpy |