XRテクノロジーが拡張するリアルな鑑賞体験
宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会は、2022年11月12日、13日の2日間に、宜野座村文化センターがらまんホールにて、劇場公演「獅子と仁人」を開催する。現代芸能「獅子と仁人」は世界にひろく伝わる芸能“獅子舞”をもとに、これからの鑑賞体験の可能性をデジタルテクノロジーで追求する舞台芸術プロジェクト。
2020年11月に沖縄県宜野座からオンライン配信で誕生した金と銀の現代獅子は、オンデマンド配信、野外パフォーマンスへと活動の場をひろげ、今回プロジェクト初となる劇場公演に挑む。沖縄獅子の舞手に東京の演出グループと男女の優美なバレエダンサー、ピアニストやタップダンサーなどの音楽家、そしてリアルタイムCGスタジオのコラボレーションで生まれる。
みどころ
神の化身か、もののけか。
見えないもの聞こえないものがわたしたちを超えていく。
沖縄と横浜の2箇所を巡回する本作では、他に類を見ない要素がもりこまれている。3Dモデリングによる緻密な獅子のデザインと、その成形を可能にした3Dプリンティング技術。金と銀の“眼がない”現代獅子にふさわしい舞には日本各所につたわる獅子舞の動きを研究した。共演するのは仁人(ひと)として優美な男女のコンテンポラリーバレエダンサー、そして声とピアノとタップダンスによる協奏がくわわる。さらにはリアルタイムCGによるインタラクティブなARが舞台上を動き回るワンカメラワークによってダイナミックな超越空間を生成する。
獅子頭のデザインは鉱石がモチーフ / 3Dプリントが可能にした緻密な造形
登場する金と銀の2頭の獅子はオリジナルで製作されている。東京のビジュアルデザインスタジオWOWによる「鉱石」をモチーフにしたデザインは3Dプリンティングによって形成され、先鋭的でありながら普遍性を感じさせる仕上がりとなっている。
金銀2頭の獅子に生命をふきこむのは沖縄獅子の舞手たち
CGのような獅子頭に生命をふきこむのは、沖縄で活躍するエイサーグループ「NEO Ryukyu」「創作エイサーLUCK」。金と銀の眼がない現代獅子にふさわしい舞には、日本各所につたわる獅子舞の動きを研究。ダイナミックで愛くるしい、まるでひとつの生命が宿っているような演舞は観るものの心も惹きつけてやまない。
芸能とコンテンポラリーバレエ、ピアノとタップダンスそして声のAR出演の協奏
仁人(ひと)として共演するのは優美な男女のコンテンポラリーバレエダンサー。そこに声とピアノとタップダンスによる協奏がくわわる。構成・演出・振付は東京のアートグループGRINDER-MAN、AR演出はインタラクティブCGスタジオのライノスタジオが担う。
これまでの現代芸能「獅子と仁人」
古きと新しきが挑む、舞台芸術のイノベーション
身体表現とデジタルクリエイティブがこれからの芸能を創造する
現代芸能「獅子と仁人」は、デジタル時代における舞台芸術のあらたな表現と鑑賞体験の創造に挑むプロジェクト。身体表現としてのリアリティとデジタルカルチャーとしての超越性をひとつにする挑戦となっている。ファッションやポップカルチャーなどさまざまなコンテンツがデジタル資産としての価値の再創造を試行するなか、本プロジェクトもまた舞台芸術の新しいありかたを探究する。コロナ禍における活動自粛にともない、配信による視聴が余儀なくされた状況において本プロジェクトが誕生。単なる舞台作品の記録としての映像の域をとびこえ、最新テクノロジーをとりいれたあらたな舞台表現の表現域を切りひらいていく。
NEO Ryukyu【獅子舞】
エイサー・琉舞・獅子舞・三線、脈々と受け継がれてきた琉球芸能の革新を目指す沖縄エンターテイメントチーム。「沖縄の芸能を、世界のエンターテイメントに!」をテーマに、世界に誇るべく琉球芸能の数々をコンパクトに集約。伝統的要素を守りつつオリジナルの舞台演出をプラス、新たな可能性を追求し進化させている。2022年「沖縄芸能マグネットコンテンツ育成事業」「文化資源を活用した沖縄観光魅力アップ支援事業」に採択。
創作エイサーLUCK【獅子舞】
2007年専門学校沖縄中央学園のエイサーサークルとして結成。卒業を機に「創作エイサーLUCK」として旗揚げ。現在は沖縄県本島北部、宜野座村を拠点に活動。沖縄の地域芸能として親しまれてきた、エイサーや獅子舞、沖縄の先人たちが築き上げてきた文化・琉球の心を大切に、新しいスタイルを取り入れながら新たなる舞台・感動の創出に取り組んでいる。
劇場「獅子と仁人」公演概要
日程 | 2022年11月12日(土)、13日(日) |
時間 | 開場14:30 開演15:00 |
会場 | 宜野座村文化センター がらまんホール |
チケット | 前売 一般2,500円 学生1,500円 / 当日 一般3,000円 学生2,000円 |
購入方法 | がらまんホール ウェブサイト |