クリーンかつ楽しい時間を楽しめる場所
TBWA HAKUHODOがデザインした、全ての動作を声で指示する世界初のボイス・コマンド式公共トイレ「七号通り公園トイレ(Hi Toilet)」が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞した。「七号通り公園トイレ(Hi Toilet)」は、多様性を受け入れる社会の実現を目指す「THE TOKYO TOILET」の一貫として制作された世界初のコンタクトレストイレ。
独自で開発した音声認識技術を採用した当トイレでは、ドアの開閉から便器の操作だけでなく、音楽をかけたりすることもでき、クリーンかつ楽しい時間を楽しめる場所として企画された。最大4mの天井高の真っ白な球形の建物は、空気の流れを制御し、においが滞留しないための形でもあり自然給気と機械排気を組み合わせた24時間換気システムが導入されている。グッドデザイン賞審査委員より「手で触れずに音声だけで操作ができるという機能面のコンセプトだけでなく、白い半球体の外観は、画一的になりがちな公共施設の中にあって、大きなインパクトがある。利用者は声だけで操作できるという知識を持っているとは限らないので、外見のユニークさに興味を持って近づいた場合には、さらに印象を裏切らない体験が提供される。ハイテクというイメージを持って来日する海外からの訪問者にとっても期待を上回る経験となるだろう」と評価された。