建築家・永山祐子設計の「YAMAGIWA OSAKA」が心斎橋にオープン
オリジナル照明をはじめ世界の照明・家具ブランドの輸入・販売を行うYAMAGIWAが、ショールーム・YAMAGIWA OSAKAを大阪・心斎橋へ移転し、2022年2月4日(金)にリニューアルオープンした。建築家 永山祐子設計の変化する空間で、照明を軸にしたライフスタイルシーンを提案していく。
YAMAGIWA OSAKAでは、オリジナル照明はもちろん、ヨーロッパを代表する照明ブランド「MICHAEL ANASTASSIADES」「VIBIA」「NEMO」など、世界中から選りすぐった名作照明・家具を展示する。
内装設計を手掛けた永山祐子は日本を代表する建築家。シンメトリーの強さを持ちながらどこか日本的な繊細さを併せ持つ、亀倉雄策がデザインしたYAMAGIWAロゴの、その放射状に広がる光の線から発想を得て、天井の木ルーバーやバーティカルルーバーを使ったパーティション、壁や床、什器にあしらった真鍮の線など、線を意識したデザインを多用した。これからグローバルブランドとして日本から世界に発進するYAMAGIWAの新しいショールームとして相応しい場所となることを目指し、繊細な表現や、光と影、緩やかなつながりなど、ニュートラルでありながらどこか日本を感じさせる空間とした。
また、ペンダントライトやシーリングライトなど、照明器具の多くが天井に取り付けられることに着目し、天井の印象を展示毎に変える仕掛けを加えた。住宅を思わせるスケールの空間、パブリックな大らかな空間、求められるシチュエーションに合わせて天井の木ルーバーを上下斜めに可動させて空間を変化させる。更にバーティカルルーバーの角度によって見通しを良くしたり、壁のように閉じたり、位置を移動したり、抜け感の調節をできるように工夫している。天井ルーバーの無い中央のエリアはオフィスの天井を見通せるように計画しており、空間の広がりを感じさせると共にオフィスに設置された照明器具も商材として見せ、ショールームの延長となるようにしている。
照明を軸とした多様なライフスタイルシーンを提案し、訪れるたび新しい発見と体験を提供できる空間となっている。
永山祐子 プロフィール
一級建築士、永山祐子建築設計代表。1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998-2002年 青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。2020年~武蔵野美術大学客員教授。主な仕事、「LOUIS VUITTON 京都 大丸店」、「木屋旅館」、「豊島横尾館(美術館)」、「女神の森セントラルガーデン(小淵沢のホール・複合施設)」「ドバイ国際博覧会日本館」、「玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ」、「JINS PARK」など。ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard(2012)、JIA 新人賞(2014)「豊島横尾館」、山梨県建築文化賞、JCD Design Award 銀賞(2017)、東京建築賞優秀賞(2018)「女神の森セントラルガーデン」、照明学会照明デザイン賞最優秀賞(2021)「玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ」など。現在、新宿歌舞伎町の高層ビル「TOKYU KABUKICHO TOWER」(2022)、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」などの計画が進行中。
「YAMAGIWA OSAKA」概要
住所 | 大阪府大阪市中央区南船場3-5-8 オーク心斎橋ビル1F |
電話番号 | 06-7638-0085 |
営業時間 | 11:00-17:00 |
定休日 | 水・日・祝日 |
来場予約 | https://bit.ly/3gvYt2m |