WATOWA GALLERY主催、佐野凜由輔による展示会が浅草と渋谷にて開催
プロジェクト・プロダクション・コレクティブWATOWA GALLERYは、画家・佐野凜由輔による展示「ZOOOOOOOOM/BRUSH WORK」をWATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO にて2023年4月2日(日)から4月16日(日)まで、「ZOOOOOOOOOM/蓄積する色彩」をelephant STUDIOにて2023年4月9日(日)から4月23日(日)まで開催する。
佐野 凛由輔作品を理解する上で「ZOOM」という言葉は重要である。この言葉は、自身の経験や記憶を辿り、脳裏に蓄積されてきたエネルギーを集め、それらをキャンバスに放出している現象を指す。それは、彼が人生の中で感じる様々な感情や生きている中の風景、時代、がファッションのように時には早く、目まぐるしく変わっていく。深く、浅く、遠く、近く、人のコミュニティや、人が見る風景や世界は、ZOOM in や ZOOM out を繰り返しながら変化している。彼はそれを客観的、主観的の視点を、繰り返しながら1枚のキャンバスに入れ込んでいく。その時々の彼自身の身を置いているカルチャーの中で表現されていくアートピースたちは、1枚でZOOM in – out が多様にあるものもあれば、いくつかを並べて空間の中でのZOOMを体験できるような作品群もある。
佐野凛由輔のZOOMは今回で、7回目”ZOOOOOOOOM” と 8回目”ZOOOOOOOOOM” を2会場同時に開催することとなった。展覧会のたびに増殖し続ける「 O 」は彼の移りゆく世界観をある意味表現する言葉として、コンセプトも徐々にアップデートされていくことが伺える。
昨年の10月に香港で開催した個展を期に、多様なエキシビジョンを目指す方向に変化している佐野。本年度、大型の野外展示・インスタレーションも視野に入れている中、今回の展示では、東京という都市の中での多様性をエキシビジョンの場所を変えることで共感は変わるのか?どう共感するのか?の実験として、2会場を選択。浅草では、新しい新境地長野に制作場を移し出してから垣間見える視点の変化と、大型の作品と小さな作品で リアルなZOOM in outを体感してもらえるような展示。作品群としてもここ最近の制作場を長野県に移したことにより、生活を意識したなかで、過去やWEBから引っ張って来る画像をランダムに選び取った作品群が並ぶ。都会で制作していたときの人の群れや、FACEシリーズのような大量の顔を中心とした作品郡とはまた変化している。そして、渋谷では、FACEやANIMALなどのモチーフを中心に、都会の感覚と、それらをアップデートした作品たちとなる。
今回、展示期間を重ねるようにした意図は、浅草・渋谷、大きな空間・小さな空間、新しい視点・ずっと持っている視点、このような、場所によっても異なる”ZOOM”を体験してほしいというものだ。
佐野凜由輔(Ryusuke Sano)プロフィール
幼少期はカートゥーン、アニメーション、漫画などに没入し、10代後半でアートに関心を持つ。佐野は、2016年に文化服装学院を卒業後、画家を志しNYへ渡米。様々なエキシビションやトレードショーへの参加を経て、2018年に初の個展を開催。以後、美術史や私的な記憶に基づくイメージを手繰り、自身の日々積み重なる経験を“ZOOM”と題したコンセプトで精力的に作品を発表している。エンターテインメントやファッションとのコラボ、広告に至るまで幅広く活動中。
展示会概要
ZOOOOOOOOM/BRUSH WORK | 会期 | 2023年4月2日(日)~ 4月16日(日) |
会場 | WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO | |
時間 | 12:00 - 19:00 | |
来場 | ドネーションチケット 500円(税込)〜※4/5(水)、4/12(水)は観覧無料 ※事前予約制 | |
ZOOOOOOOOOM/蓄積する色彩 | 会期 | 2023年4月9日(日)~ 4月23日(日) |
会場 | 12:00 - 19:00 | |
時間 | elephant STUDIO | |
来場 | ドネーションチケット 500円(税込)〜* 4/12(水)、4/19(水)は観覧無料 ※事前予約制 |