集団運動と音楽で公共のベンチを再発明

ミュージカル・スイングの生みの親であるデイリー・トゥー・レ・ジュールは、「デイドリーマー」で集団的な運動というコンセプトを新たな高みへと導こうとしている。心地よいサウンドスケープの中で、同じ揺れを感じられるインタラクティブなベンチのシリーズで、立ち止まって同じ瞬間を共有する空間を創り出すために考案されたこの作品は、共同体験を刺激する。

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Photo credit: Qure Agency

「デイドリーマー」は、公共のベンチという概念を刷新し、ゆっくりとした揺れと同調する動きを促すことで、セラピー効果をもたらす。また、揺れは白昼夢の状態を誘発し、ストレスや不安を軽減することが知られている。一方、さまざまな研究によると集団的な運動は、集まった瞬間だけでなく、グループ間の社会的愛着や共感を強める。

構成要素と相互作用

回転する長いベンチのセットには、サウンドとセンシング・システムが搭載されている。各ベンチは4人まで収容可能で、カナダ産ホワイトオーク材で仕上げられ、パウダーコーティングされたアルミニウムのアーチがついている。アーチと座面の下には、動きを強調するインタラクティブなLEDライトが組み込まれている。

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Photo credit: Qure Agency

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Photo credit: Qure Agency

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Photo credit: Qure Agency

声とコラボレーション

「デイドリーマー」の音はすべて人の声を録音したもので、歌われる音はベンチの位置と進行方向によって、また音量は移動速度によって決まる。奏者同士のコラボレーションを促すため、各ベンチはソプラノ、アルト、テノールと少しずつ異なる音域を占め、ベンチをシンクロニシティに動かすと、声はより複雑なパート分けを歌う。

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Photo credit: Leah Tribbett

ダイバーシティ&インクルージョン

「デイドリーマー」は、包括的で多様性のある社会空間の創造を目指している。ベンチの回転は非常にゆっくりで、お年寄りから子どもまで安全に遊ぶことができる。ベンチはアーチの部分を持って回転させることができ、車椅子の人でも安心して音楽を楽しむことができる。

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Photo credit: Leah Tribbett

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Photo credit: Leah Tribbett

最初のトリオ

インディアナ州サウスベンド市(米国)において、市民と川辺とのつながりを取り戻すための活性化活動の一環として、3つのベンチの最初のセットが設置された。キネティック・ミュージカル・ベンチは、通行人が自然の風景に耳を傾けることを可能にすると同時に、街に静寂とコラボレーションのための新しい空間を作り出した。

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Photo credit:
Leah Tribbett

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Photo credit: Leah Tribbett

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Photo credit: Leah Tribbett

デイリー・トゥー・レ・ジュール

デイリー・トゥー・レ・ジュールは、インタラクティブ・アート、ストーリーテリング、パフォーマンス、アーバン・デザインを組み合わせ、21世紀の共同生活を再構築する新たな実践分野をリードしている。自治体、公共空間プログラマー、民間企業のクライアントとのパートナーシップのもと、デイリー・トゥー・レ・ジュールの介入は、遊び、協力、創造性の精神で見知らぬ人同士を結びつける予期せぬ体験を生み出すようデザインされている。


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