銀座蔦屋にて和紙や岩絵具を用いて新たな表現を展開する現代日本画家 髙橋健太による新作展示

銀座蔦屋書店は、国内外で幅広くアート活動を展開する現代日本画家 髙橋健太による新作展示会「流動するラスター」を2022年5月14日(土)から6月9日(木)まで開催する。古典を基礎とした日本美術に関する深い造詣を背景に、和紙や岩絵具を使った技法で日本的なミニマリズムが表現された、髙橋の独特な世界観を楽しむことができる。

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『room』麻紙に岩絵の具 1455mm×2910mm×40mm 2022

幼少期に親しんだゲームやレゴなどの要素が削ぎ落とされた描写に日本的なミニマリズムを見出した髙橋は、日本画で使われる岩絵具による均一な粒子のサイズでの描写を、デジタルイメージの表示形式であるラスター形式(ビットマップ画像)に見立て、デジタルとアナログの狭間にある、日本的なミニマリズムを考察した絵画を制作。本展では、自身のコンセプトをもとにした絵画作品を展示する。展示作品は、銀座 蔦屋書店店頭および、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、5月14日(土)10時30分より販売。

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『海の見えるガレージ』麻紙に岩絵の具 1100mm×2200mm×30mm 2022

私のこれまでの人生は解像度の進化と共にあった。一番古くはレゴなどのブロック遊び。ゲーム機は成長につれ鮮明になり、最新の映像はピクセルを視認することさえ難しい。

情報が溢れかえる現代において少ない情報で表現されたデジタルイメージは、在りし日への懐かしさと同時に必要なもの以外を削ぎ落とす日本的なミニマリズムを感じさせる。

日本画は粒子の集積で描画される極めてラスター的な技法材料であり、デジタルイメージと高い親和性を持っている。現実に出力したときに起こるデジタルとアナログの関係性や、日本画という形式の可能性について考察を続けている。

-髙橋健太

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『man』 麻紙に岩絵の具 333mm×220mm×20mm 2022

髙橋健太プロフィール

古典を基礎にした日本美術に関する深い造詣と、和紙や岩絵具を使った技法の作品で活動している現代日本画家。その活動はアートのみならずファッションブランドとのコラボや劇団のメインビジュアルにも及んでいる。

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髙橋健太

1996年 宮崎県生まれ。2021年 東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業。現在、東京藝術大学大学院版画第一研究室1年。主な個展は、2019年 「SAVE NOW」(東京九段耀画廊、東京)と2021 年「FILTER 1MG」(MEDEL GALLERY SHU、東京)。その他、国内外でグループ展を多数開催している。受賞歴は、2018年 ATOM ART AWARD 2018 グランプリ、2019年 東京藝術大学 安宅賞、そして2021年東京藝術大学俵賞。

髙橋健太 個展「流動するラスター」開催概要

期間2022年5月14日(土)~2022年6月9日(木)※最終日は17:00にて展示終了
会場銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー
入場無料
特設ページhttps://bit.ly/38vonTj