アートギャラリーKOTARO NUKAGAにて「光」をモチーフにした森本啓太の日本初個展を開催

カナダで活躍するアーティスト森本啓太が、15年ぶりに帰国し、日本で初となる個展「After Dark」を開催する。現代アートギャラリーのKOTARO NUKAGAにて、2021年11月20日(土)から12月25日(土)の期間、新作のペインティング21点を展示する。

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森本啓太《Bathing Light》2021

 

森本啓太は16歳でカナダに移住し、その地で初めて絵画制作について学んだ。なかでも古典絵画の技法や構図に関⼼を持ち、バロック期の絵画ように完璧にコントロールされた光の表現と、現代社会における⽇常的な⾵景をモチーフとして折衷的に組み合わせることにより、独⾃のリアリズムの地平を切り開く。特別ではないありきたりな⾵景の中に美しさや神秘性を⽣み出し、誰でもない誰かが主⼈公になる独⾃のナラティブを⽣成するその⼿法は、エドワード・ホッパーやピーター・ドイグなどに代表される「マジックリアリズム」の系譜に位置づけられつつも、現代社会を⾒つめる冷静な眼差しによって鑑賞者に新鮮な視座をもたらす。

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森本啓太《Last Train》2021

本展で展⽰されるシリーズにおいて森本は、レンブラントをはじめ美術史の中でも⼈々を魅了し、神秘的、宗教的に扱われてきた「光」というモチーフを⾃然的や神聖な現象だけでなく、現代の消費社会の中で⼈々を惹きつける⾃動販売機やファーストフード店、駐⾞場の電飾サインなどにまで拡張し、21世紀の⽇常的な経験を描き出している。また、森本は描き出す夜の⾵景を意図的に特別な場所として特定しうるアイコニックなシンボルから遠ざける。明るすぎる現代の東京から⾒過ごされてしまう街の⽚隅、利⽤者の少ないローカルな電⾞の駅、どこかのように⾒えてもどこであるか思い出せない丘の上、それら特別でない場所にある光をコントロールし、誰とも⾔えない⼈物を登場させる。⽇常⽣活における通過地点、つまり、アノニマスな場所に光をあて、その闇と光のコントラストによって、⼀時的に私たちが現実世界から逸脱し、逃げ込める場所「ヘテロトピア」を描き出しているのだ。

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森本啓太《After Light》2021

森本啓太 プロフィール

1990年⼤阪⽣まれ。2006年16歳の時にカナダへ移住。2021年に⽇本へ帰国するまでの16年間をトロントで過ごす。現在は東京を拠点に活動。
カナダではオンタリオ州ベルビルのセンテニアル中等学校で⾼校を卒業後、2012年にオンタリオ芸術⼤学(現在のOCAD⼤学)で美術学⼠号を取得。作品は、トロントの現代美術館であるMOCA(Museum of Contemporary Art Toronto Canada)やトロントのNicholas Metivier Galleryなど、カナダを中⼼に英国、アメリカなどでも展⽰。インスタフォロワー数は5.5万人を超え、その人気は美術業界にとどまらず、世界各国にファンを持つ。

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森本啓太

森本啓太「After Dark」開催概要

会期2021年11⽉20⽇(⼟) - 12⽉25⽇(⼟)
開廊時間11:00-18:00 (⽕-⼟) ※⽇⽉祝休廊
会場KOTARO NUKAGA

sdgs