GALLERY ROOM・A 開廊2周年記念展覧会

アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker（アートスティッカー）」が運営するコマーシャルギャラリーにて、GALLERY ROOM・A 開廊2周年記念の展覧会でもある石山未来とフカミエリによる2人展「Calendula」を2023年5月5日（金・祝）から6月11日(日)まで開催する。タイトル「Calendula」は会期時期に最盛期となる季節の花、金盞花（キンセンカ）からつけられる。キンセンカは色鮮やかなオレンジ色や黄色の花を咲かせ、見た目のボリュームも刺激的でエネルギーをもらえる花でありまた、”献身"、"静かな思い"、"悲しみ"といった様々な感情を表す花言葉を持つ印象的な花でもある。

この花のように、石山、フカミの両作家の作品は、鑑賞者に多様な感情や創造性を与える表現力があり、その感情が自然に自身の体験とも混ざり合い、観た人に余韻を持たせたり想像を膨らませてもらうような感覚がある。

開催概要

石山は1998年北海道生まれ。2020年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。現在は東京藝術大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野修士課程に在籍中。石山の絵画制作のきっかけになっているのは主に”音楽を聴くこと”であり、実在するかわからないミュージシャンをインターネットで見つけては繰り返し聴き、その存在に取り憑かれたように生命を感じさせるイメージを絵画に落とし込み制作をおこなっている。あくまでもベーシックな手法で絵画を描くことで、個人的体験や経験を絵を描く行為と同化させていくような作家独自の絵画空間を拡張している。一方のフカミは大阪府生まれで、現在は東京藝術大学油画科在学中。自分と世界における「こころの在りか」をテーマに平面作品を制作している。フカミ自身が日常から感じ取っている喜怒哀楽といった感情のリアリティを自分なりの世界観に落とし込み、自分自身の姿を通して世界をみる、まるで日記をつけるかのように絵画で表現を探求している。

石山未来 / Miki Ishiyama

1998年北海道札幌市生まれ。2018年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学。2022年東京藝術大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野修士課程入学。主な展示や受賞歴として、2020年個展「My punch」 / Room_412(渋谷）、2021年二人展「Get,Mild,Friend,Dance」 / 多摩美術大学八王子キャンパス絵画東棟402、2022年令和3年度第45回東京五美術大学連合卒業・修了制作展 / 国立新美術館、2022年個展「Symbolic Dream」 / oom_412(渋谷）、2022年第9回未来展ー日動画廊美術大学大学支援プログラムー、2023年グループ展「ILLUSION 錯覚との向き合い方」など、また2019年シェル美術賞2019角奈緒子審査員賞受賞、2020年FACE展2020入選などがある。

石山_参考作品1

石山_参考作品2

フカミエリ / Eri Fukami

自分と世界の間に存在するであろう「心のある場所」をテーマに制作。人間の意識を作っているのはなにか？意識しなくても、心や感情や記憶が、より正確に「世界のある場所」を教えてくれる。主な展示や受賞歴として、2016年xxxx you!（新宿眼科画廊）、2017年1000年前の唾液の化石のような（"meee" Gallery Tokyo）、2017年「絵なんて描きたくない」（The Artcomplex Center of Tokyo）、2021年「曖昧なうねり」（Meets Gallery）など、また2016年「トーキョーワンダーウォール」入選、2019年「アートオリンピア2019」準佳作、2020年「FACE2021」入選、2021年ミス「iD2021」（um!ち家）芸術賞などを受賞している。

フカミ_参考作品1

フカミ_参考作品2

GALLERY ROOM・A

アートストレージとホテルが融合した、新たな宿泊施設として知られる「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」。その1Fの「STORAGE 1」に2021年4月10日から新たにコマーシャルギャラリー「GALLERY ROOM・A」がオープン。アートコミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が企画・運営を行う。ギャラリーは建物のエントランスに面した1Fスペースに位置し、宿泊者以外でも見ることができる開かれた場所として展開し、ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や、地域性を活かしたワ ークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて、“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていく。