秋山ブク、丹原健翔、肥後亮祐、松井沙都子、三原聡一郎の計5組の作家が参加

新しい形のアートスペースを提案するBnA Alter Museumでは、インスタレーションアート及び、その所有をテーマにした展覧会「連続するプロジェクト/インスタレーションを所有する」を開催する。10階建ての当館の非常階段を登りながら鑑賞する特殊な会場を舞台に、秋山ブク、丹原健翔、肥後亮祐、松井沙都子、三原聡一郎の計5組の作家が参加し、高さ5.4mの吹き抜け空間にて作品を制作、展示する。

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展覧会メインビジュアル(デザイン:黒崎厚志)

会期中には、アーティストトークやその他関連企画も用意され、本展企画者とともに、展覧会および当館の泊まれるアート作品 数部屋が鑑賞できるガイドツアーも開催される。今回、展覧会売買プロジェクト「D4C」(2019~)を主宰する檜山真有に外部協力を依頼し、インスタレーション作品の売買契約書が発表される。なお、本展覧会はArt Collaboration Kyoto(ACK)公募プログラムとなっている。

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BnA Alter Museum ART ROOMS

作家紹介

秋山ブク

2001年より「コンポジション」シリーズとして、ギャラリー、店舗、倉庫、公民館、屋外公園、催事場、図書館などのその場にある備品だけで即興的に空間を構成する作品を作り続けている。2012 年より、モノとその場所が1対1で対応する作品シリーズ「プレイスメント」を始める。2017年より、レストランやカフェのテーブル上の備品や配膳された食器類を即興的に組み合わせ、その写真をSNSに投稿する「#table_arrangement」を始める。

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秋山ブク「コンポジション No.13 BnA Alter Museumの備品による」撮影:高嶋清俊

丹原健翔 

作家、キュレーター。92年東京生まれ。ハーバード大学美術史学科卒業。現代におけるコミュニティの通過儀礼や儀式についてパフォーマンスを中心にボストンで作家活動をしたのち、17年に帰国、国内で作家・キュレーターとして活動。作家活動を行う傍ら、ギャラリーなどの展覧会のキュレーションをはじめ、アートスペース新大久保UGO創設者、一般社団法人オープン・アート・コンソーシアム代表理事など。 21年12月からは「ソノアイダ#新有楽町」のプログラムディレクターを務める。

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丹原健翔、石毛健太「And yet we continue to breathe.」(2020、ANB Tokyo)展示風景 撮影:山中慎太郎(Qsyum!)

肥後亮祐

1995年 北海道生まれ。京都市立芸術大学大学院 美術研究科 博士(後期)課程 美術専攻 構想設計領域 在籍「Google Map上に誤記載された幻島」や「実在しない単語」など、流通する情報における盲点を遺物と捉え、社会や個人が無自覚にまたは意図的につくりだす事象や状況を考察し新たなかたちでの継承を試みている。

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肥後亮祐「Sandy Island」2020 ミクストメディア 水戸芸術館現代美術ギャラリー 撮影:仲田絵美

松井沙都子

美術作家。1981年兵庫県生まれ、大阪府育ち。2006年京都市立芸術大学大学 院美術研究科絵画専攻油画修了。2017年博士(美術)(京都市立芸術大学)。不在の空間を生み出す構造について研究し、インスタレーションを中心に作品を展開。近年は現代の日本の家をモチーフに、日本の住宅の質感を纏った作品制作に取り組む。

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松井沙都子「ホーム・インテリア(部屋)」2021 木材、カーペット、 照明器具 サイズ可変 撮影:守屋友樹

三原聡一郎
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三原聡一郎「空気の研究」 撮影:西野正将

1980年東京生、京都を拠点に活動中。世界に対して開かれたシステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するために空白をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中。2013年より滞在制作として北極圏から熱帯雨林、軍事境界からバイオアートラボまで、芸術の中心から極限環境に至るまで、これまでに計8カ国12箇所を渡ってきた。

「連続するプロジェクト/インスタレーションを所有する」開催概要

会期2022年10月29日(土)~2023年5月7日(日) ※会期中無休
会場BnA Alter Museum SCG
時間11:00~20:00
展示作家秋山ブク、丹原健翔、肥後亮祐、松井沙都子、三原聡一郎
入場大人1,000円 / 大学生800円 / 中高生500円 / 小学生以下無料
ホームページhttps://bit.ly/3e88vZS