ピカソ、ゴッホ、古九谷、小沢剛、舘鼻則孝など注目作品を紹介
国際的アート見本市「アートフェア東京」は、開催まであと1ヶ月を迎え、2023年2月10日から公式HPにて、出展者が一押しする作家の作品を事前に見ることができるARTWORKSを公開した。出展者名やジャンル、作家名で気になる作家やギャラリーを検索することができる。2023年の会場レイアウトもあわせて公開し、各ギャラリーがフェア会場でどのような展示をするのかが徐々に明らかに。いくつかの注目作品とともに、本年よりアートフェア東京に新コミッティとして参加した牧正大(MAKI Gallery)からのメッセージを紹介する。
ARTWORKS / 注目の作品
昨年に続き、アートフェア東京のHP内にARTWORKSのページが開設される。各ギャラリーが選んだ「今、見るべき作品」がARTWORKSに並び、フェア開催前から鑑賞することができる。作品はEXHIBITORSページからも観ることができる。
15年ぶりの参加となるカイカイキキギャラリーがどのような展示を見せてくれるか。海外フェアにも参加し国内外で活躍するアーティストが所属するMISA SHIN GALLERY、タグチファインアート、KOSAKU KECHIKA。そして今年、初の参加となる香港・上海を拠点とするPeal Lam Galleriesなどが、どのようなクオリティの高い作品を出展するか期待したい。
現代を生きるアーティストの作品とともに、巨匠たちの作品が並ぶのも、アートフェアの醍醐味。今年はみぞえ画廊でパブロ・ピカソを、名古屋画廊でファン・ゴッホを展示予定している。また同じフロアで、中国や日本の古美術を堪能できるのは、アートフェア東京ならではで、数メートル歩くだけで、悠久なる時代を越えることができる。
将来期待される若手アーティストはジャンルを超えて表現の幅を広げている。写真、漆、日本画、書画とそれぞれのもつ特性を生かしながら、これまでできなかった限界点をみつけようとしている。かつて「前衛」であることを標榜したアーティストたちも、同じく表現の限界を越えるためにあらゆることを試し、もがいてきた。アートは常に革新を夢見る存在なのかもしれない。
今年はパール・ラム・ギャラリーをはじめ、海外のギャラリーも7軒参加していますし、コロナ禍で足止めされていた海外のお客様、またあらたに東京に興味をもっている海外のお客様が、今後徐々に増えていくと感じています。2022年のアートウィーク東京、2023年のArt Collaboration Kyoto(ACK)でも顕著に見られた傾向でした。そうなると国内のフェアではなく、否応なく海外のフェアと比べられていくでしょう。私たちもそれに備えないといけない。どのような展示をして、どのような接客をして、どのようなプロモーションをするか、ひとつひとつにクオリティを求められる時代がやってくると感じています。アートフェア東京は古美術から近代、現代まで日本に脈々と流れる美術の歴史をフェアで見られることを武器に、それぞれのジャンルでどんな作品をお客様に見ていただくのか、正念場を迎えるこの時期だからこそ、国際的に評価されるフェアになっていくチャンスなのです。
フェアコミッティを引き受けたのは、1ギャラリーとして参加する以上に、ギャラリーの皆さんとより質の高いフェアを目指したいと思ったからです。誰からみても、これはすごい展示だな、よい作品が揃っているなという感想をもっていただけるフェアになっていけば、そこに参加するギャラリー、アーティストのブランド価値も自然と上がっていきます。コミッティの皆さんと議論を重ね、ギャラリーさんと協力して、世界からみたフェアのポジションをあげていける方向を探っていきたいと思っています。アートフェア東京コミッティ 牧正大(MAKI Gallery)
「アートフェア東京2023」開催概要
会期 | 2023年3月10日(金)から3月12日(日)まで |
時間 | 11:00~19:00 |
会場 | 東京国際フォーラム ホールE / ロビーギャラリー |
入場 | 前売券 4,000円 / 予約当日券 5,000円 |
予約 | こちら |