アワードテーマは「ヴァナキュラーと夜明け」
アトムは、若手アーティストの育成を図るとともに、文化を通じての都市・地域活性の契機となることを目指し、「A-TOM ART AWARD 2022」を開催し、全国の学生アーティストを対象に公募をスタートした。
各賞について
ソノ アイダ賞
対象:2名
内容:2023年1~2月からのソノ アイダ#新有楽町でのレジデンス
賞金:製作費として20万円
詳細:https://a-tom.jp/ja/business/sonoaida
コートヤード賞
対象:1名
内容:コートヤードHIROOでの個展
賞金:製作費として20万円
詳細:https://cy-hiroo.jp/gallery
Art Basel Hong Kong 2023賞
対象:1名
内容:アートバーゼル香港2023招待
賞金:渡航費として20万円
詳細:https://www.artbasel.com/hong-kong
公募アワードテーマ「ヴァナキュラーと夜明け」
本展の開催場所「ガロウ」のあるこの建物は 1968年に宿舎として建てられた。その後、周りの自然環境も含めて引き継ぎ、現代に合わせてこの建築物を再生。2022年現在、コートヤードHIROOとして存在する。明けない夜は無い。先人が幾度となく我々を励ましてきた言葉である。ただ、明けたとて、書きかけのレポートが完成しているわけではない。死んだ愛猫が生き返るでもない。戦争が存在したことのない世界が誕生するわけでもない。明けたところで、続きでしかない。
それでも、若きアーティストと共に夜明けを見てみたい。 未来に立ち、今が閉塞の中にあるのか、まだ救いのある日々なのか。本展に参加するにあたり、その鎖を丁寧にほどくと共に、土地や自身に根付いているもの、我にもなく根付かせてきたもの、複雑に絡み合うそれらと対峙し多方面から見つめ、 2020年代のヴァナキュラーをうみだすことが求められる。
アワード審査員
- 伊東 順二 / 東京藝術大学
- 齋藤 精一 / パノラマティクス主宰
- 永山祐子 / 建築家
- 松橋英一 / 軽井沢ニューアート ミュージアム館長
- 山下有佳子 / アートコラボレーションキョウト(ACK)プログラムディレクター
A-TOM ART AWARD 2022 について
第5回目となる今回は、テーマを「ヴァナキュラーと夜明け」とし、全国の現代美術の分野で活動する学生アーティストを対象に公募。作品データによる一次審査、プレゼンテーションによる最終審査にて4名の受賞者を決定。受賞者それぞれに賞金20万円を贈呈、11月に展覧会をコートヤードHIROOにて開催。さらに、コートヤードHIROOでの個展、アトムが手掛ける都市でのアートプロジェクトへの参加やアートバーゼル香港への渡航などを通じて「アートがもたらす都市への刺激・気付き」を体感してもらう。夜明けを迎える時、本展がルーツとなること、そして未来を形作るヴァナキュラーの一端を担うことを目的としている。