すべてが芸術的であるか またはそうなる可能性がある
ADF (NPO青山デザインフォーラム)は、アート展「ADF Art Gallery Project」の14回目として、アーティストDenによる「The World is my Canvas」展を2022年6月17日(金)から6月25日(土)まで南青山のGARDE Galleyで開催します。入場料は無料ですので、お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄り下さい。
Denはフランスの画家アンリ・マティス(1869-1954)の絵を初めて見たとき、その原色を多用した大胆な色彩と伝統に縛られず、感情を形体ではなく色彩で表現していることに感動しました。長年にわたり多くのアーティストに刺激を受けてきたDenが、東京都美術館や国立新美術館での展覧会の参加を経って初めての個展を南青山のGARDE Galleyで発表します。マティスとフレンチスクール(王立絵画彫刻アカデミー)の芸術家たちの作品の影響が彼女の芸術に対する見方や考え方が形作られています。この展覧会では、Denの絵画へのアプローチの一部であると思われる二つのコンセプトが共有されます。1つ目は日常生活のいたるところに見られる生き生きとした活気に満ちた要素としての色の本質。色は現実を形作り、観客を惹き込むことができる。その認識を展示されている絵画に取り入れようと試みました。2つ目はジャクスタポジション=並列配置の原理です。人間と自然、活性と不活性、世俗と神、古代と現代、東洋と西洋のような基本的なアイデアのコントラスト、異種のものを並べて提示することでその本質を明らかにできるという想いが込められます。
アートは美術館やギャラリーで見られるものを超えています。すべてが芸術的であるか、またはそうなる可能性があります。世界は、私たちが内側に持っている色や形を描くための巨大なキャンバスです。
Den
1978年中国(蘇州)生まれ、東京を拠点に活動。幼少期から絵を学び、故郷の自然が感性を豊かにし、その感性で絵を描く。1998年~2008年日本、2008年~2013年スペインで、貿易と国際業務のキャリアを積んだ後、2013年に東京へ戻りプロのアーティストへの道を歩み出す。中国、日本、スペインでの生活は、3か国ともインサイダーでありアウトサイダーであることから作品に影響を与えている。
出展・受賞歴
- 2015年 東京都美術館 創彩展 初出品初入選 新人アワード
- 2016年 東京都美術館 創彩展 審査員特別アワード
- 2021年 新国立美術館 第22回日本・フランス現代美術世界展 初出品初入選
- 2021年 東京都美術館 第48回近代美術協会展 初出品初入選 新人アワード
- 2022年 第48回近代美術協会展 春季展
「The World is my Canvas」展
会期 | 2022年6月17日(金)から6月25日(土)まで |
時間 | 10:00~18:00 |
会場 | GARDE Gallery |
住所 | 東京都港区南青山5-2-1 ALLIANCEビル4F |
入場 | 無料 |