トーキョーアーツアンドスペース 「ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 4『接近、動き出すイメージ』」

公募展や企画展、海外派遣などを通じて、アーティストの活動を支援しているトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は、TOKASのプログラムに参加経験のある作家を中心に、注目のアーティストを紹介する企画展を2008年から継続的に行っている。この度、4回目となる企画展、トーキョーアーツアンドスペース 「ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 4『接近、動き出すイメージ』」を、トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2022年2月5日(土)から3月21日(月・祝)まで開催する。adf-web-magazine-act-tokas-vol4-1

展覧会について

齋藤春佳、中澤大輔、ユアサエボシの3名のアーティストは、過去の出来事を起点にしながら、想像力を介入させることによって、共有されている時空間の拡張を試みる作品を制作している。本展で齋藤と中澤は、1928(昭和3)年に建設されたTOKAS本郷の建物の歴史から着想した新作を発表。ユアサは、同時代に生きた架空の画家・ユアサヱボシの絵画を展示する。過去の出来事を現在に接続させるこれらの作品は、私たちが生きる社会の構造を顕在化させ、世界の異なる見方を提示する。昭和から令和へ、時代の流れとともに多様な人々が交流してきたTOKAS本郷の建物を舞台に、今ここに存在しない時間に接近することで、眼前の光景を再考する契機となることを目指す。

参加作家/略歴

齋藤春佳 SAITO Haruka

1988年長野県生まれ。東京都を拠点に活動。201年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。「TWS-Emerging 2012」参加、2011年「トーキョーワンダーウォール」賞受賞。時間という概念を物体の運動エネルギーによる変化の総体と捉え、出来事を時空間の構造と結び付けた絵画やインスタレーションを制作している。adf-web-magazine-act-tokas-vol4-2

中澤大輔 NAKAZAWA Daisuke

東京都と京都府を拠点に活動。高校卒業時に同級生と劇団「ぺピン結構設計」を設立。近年では個人でも精力的に作品発表を行う。2015年ロンドン芸術大学セントマーチンズ校Narrative Environments修了。人や場所、社会や習慣といった日常の背後に潜む小さな物語を収集・再構成し、演劇・文化人類学・建築などの手法を用いて、オルタナティブなものごとの見方を発見するための体験型作品を制作している。adf-web-magazine-act-tokas-vol4-5

ユアサエボシ YUASA Ebosi

1983年千葉県生まれ。千葉県を拠点に活動。2008年東洋美術学校絵画科卒業。「TWS-Emerging 2014」参加。大正生まれの架空の画家であるユアサヱボシ(1924~1987)に擬態し、創作に取り組んでいる。当時の時代背景だけでなく、福沢一郎や山下菊二など、実在した人物を架空の略歴に登場させ、これまで語られてきた歴史に巧妙なフィクションを織り交ぜながら制作している。adf-web-magazine-act-tokas-vol4-6

関連イベント

参加作家によるトーク

無料/予約制

  • 日時:2022年2月5日(土)16:00-17:30
  • 出演:齋藤春佳、中澤大輔、ユアサエボシ
  • 会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
中澤大輔《本郷職業紹介所》面談

無料/予約制/鑑賞のみの予約は不要

  • 面談日時:2022年2月5日(土)~3月21日(月・祝) ※木金土日 / 祝日のみ。13:30 / 14:00 / 14:30 / 15:00 / 15:30 / 16:00 / 16:30 / 17:00 / 17:30 / 18:00
  • 会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷 スペースB(2F)
  • 所要時間:鑑賞時間を含めて約60分
  • 定員:各回1名
  • 予約はウェブサイトより受付中

ACT Vol. 4 「接近、動き出すイメージ」開催概要

会期2022年2月5日(土)~3月21日(月・祝)※休館日:月曜日(3/21は開館)
会場トーキョーアーツアンドスペース本郷
開館時間11:00 - 19:00
入場料無料
ウェブサイトhttps://bit.ly/3ACtXgC
参加作家齋藤春佳、中澤大輔、ユアサエボシ